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トロイカ&リビエラさん

トロイカ&リビエラ……これは何。
もしかして昭和歌謡の大寒波みたいな?
「シベリア鉄道に演歌歌手と旅立ち、ナイアガラに着いたらハンカチーフください」……みたいなレストランかもしれませんよ。

トロイカ&リビエラさん

ステキな屋号です。なんと朝のモーニング・昼のランチ・アイドルアイム・ディナーまで営業している 「FUN ×4」レストランなのです。

トロイカ&リビエラさん
大阪市中央区玉造元町3-22


場所は、シベリア鉄道ではなく……
JR・Osaka Metro(大阪メトロ)
玉造駅たまつくりえきの近く日之出通ひのでどおり商店街にあります。


ここは、大河ドラマ「真田丸」のころ、真田幸村ゆかりの三光神社さんこうじんじゃのお膝元として、町おこしをしておりました。


近隣には「幸村ロード」もできて盛りあがるも、歴史に埋もれて抜け穴もなく
A  LONG  VACATION ……

ところが、どっこい生きてるシャツ、いや商店街の中。
トロイカ&リビエラさん。
トロイカと、リビエラ。接点があるような、ないような。寒いような、暖かいような。
そして、ノスタルジック昭和感あふれるネーミングです。

のぼりがたくさんで、屋号が読めなかったりします。こんなところも面白いです。


トロイカとは、雪の白樺並木を走る馬車。季節は、津軽海峡冬景色。
「トロイカ」という歌、テレビで放映されていました。


札幌オリンピック(1972年)の頃の流行だったのかも……。
すこし時代は後ですが「白いトロイカ」というマンガもありました。


当時「ポリシュカ・ポーレ」「白い恋人たち」などのヒット曲も。
今でいうと「流行語大賞」ですね、きっと。


リビエラはイタリアの海岸。地中海一帯の保養地。
個人の乾燥、いや感想ですが、リビエラといえば、ナイアガラサウンドが聞こえてきます。
そう「冬のリヴィエラ」……!
昭和の大食堂の雰囲気があります。


君は天然色

店頭にサンドイッチが並ぶ。初めはパン屋さんかと思いました。
なんと、パン・お料理は
佐武さぶいち」から作っています、いや
「すべて いち」から作っているそうです。
……さぶくて すみません。


君は天然色。こんなに広いのに、マスターひとりで切り盛り。
熱きこころに思わず敬礼。
雪原のような白いテーブル、籘の椅子。むかしの喫茶店のような雰囲気です。


“マゴコロ コメテ ツクリマス”
紙ナフキン スナフキン。
アナタにもチェルシーあげたい。

お水はセルフサービス。注文は厨房のマスターに自己申告。
可愛いイラストが、トロイカ&リビエラさんのスタッフです。



A面で恋をして

手書きのメニュー、70年代の絵柄っぽいです。ファンシーな絵本の世界。
フランスパンを抱えた女の子。
麗しのカバーガール。
恋するカレン。名前をおしえて?
恋に恋するお年頃。黄色いトリさんと、クマさんのトライアングル。

けっこうメニューが多いのです。
いたって普通のレストラン。この普通さが落ちつきます。

しかし、可愛い。こんな可愛いメニューは久しぶりです。しばらく眺めていました。
最近では、スマホから注文するお店も増えてきたので。

マスターのオススメ。「玉造たまつくりカレー」
いろいろトッピング。なぜか納豆もあります。

わたしが、ランチに選んだのは
「コロッケと白身魚フライ」
ボルシチとか探しましたがなくて、普通の洋食にしました。
あたりまえです。トロイカ&リビエラさんは、ロシア料理店ではありません。



オジカソースにおじけづく

厨房に、コック帽をかぶったマスターが調理しています。本当に、ひとりなんです。
注文して、待つこと5分。


マスターが、大きなお皿を持ってきてくださいました。
「コロッケと白身魚フライ」
教科書に出てくるような端正さと、ツブツブのタルタル。レモンのくし形とトマトのアクセント。
コロッケはザクッとした質感。
安定の、ごはんとお味噌汁つき。
いただきます。

いざ実食。まって……ソースの小瓶に目がクギヅケに。
オジカソース! 京都の名品。
名前だけは知っていましたが、初めて見ました。ほぼ流通していないという幻のソース。
お店でオジカソースを出しているところがあるなんて!
ぷるぷる……手が震えます。
シカたないです。鹿だけに。
オジカ、小鹿、美しきチャレンジャー。

 オジカソース・ウスターソース

オジカソースさんは、大正七年創業。しかも京都の祇園で。ウスターソースの歴史は古いのですね。
思い出はモノクローム。
さらっとしていて、醤油のようにキリッとしています。現在のソースは甘味が強いですが、オジカソースは甘くない。

コロッケが大人の味に。おいしい。
瓶の裏を眺めながら天然色を味わいました。

ほくほく、ザクザク。コロッケはミンチも多めです。
コロッケの断面、失礼します。
ランチでコロッケ、ごはんがすすみます。


コーヒーとグッズ

食後のホットコーヒー、
器が水色がかっています。
以外にも和の雰囲気です。
持ち手が大きくて、カップをつかみやすい。
マスターご自慢の特注品ですって。
奥のストーブと記念撮影。


照明の雪がコーヒーに降って溶ける。
ほんとに、今年は寒いですね。
ホットコーヒーが、おいしい。

ごちそうさまでした。
マスターが厨房から出て来ます。
レジの支払い、本当にひとりで大変ですね。
まわりのお客さまも、調理のタイミングを見計らう優しさ。


ここは昭和歌謡の大寒波。
外は、冷たい風が吹く。帽子と手袋とマフラー。ジャケットをモコモコと着こんで帰ります。

帰りに物販コーナーへ。お土産もたくさんあります。
女の子の名前は、リビエラちゃん。
やっとわかった!

家でコーヒーを。ひとパックお土産に。わら半紙にプリントされた、リビエラちゃん。
フランスパンを抱えて、足元はサボの靴。


札幌オリンピック・銀盤の女王のジャネット・リン選手を思い出しました。


あったかくなって、雪が雨になる頃、また来ます。
何曜日にしようかな。


  水曜日にします。



 雨 の ウ エ ン ズ デ ィ 。



毎週月曜日は
「コーヒー・喫茶店」の日


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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