大阪・鶴橋の新店「ザチェ コーヒー」さん
店名が読めないまま入店。神社のよこっちょに、コーヒー店。いつの間にかできていた。
ザ チェ コーヒーさん開店です。
(1754文字)
ザ チェ コーヒーさん
大阪環状線・鶴橋駅は人が多すぎて。天井がついた鶴橋商店街を南下します。アーケードを抜けると、ぎらぎら濃い太陽しかいない……。
影をひろって弥栄神社へ向かう道。ここは、桑津街道といったそうな。古い町並みとカーブが、むかしを語る。
神社の手前に、見なれないお店が見えてきました。
もより駅は……
●大阪環状線・Osaka Metro大阪メトロ・鶴橋駅…徒歩約10分
(大阪環状線・桃谷駅…徒歩約15分)
♡弥栄神社は縁結びの神さま♡
むかしのおうち
また、今度にしようと先の弥栄神社にむかうも、目に入ったのが「木の踏み台」。
戸棚の上にあるモノを取りたいときに、ひょいと乗る木の道具。
ギターみたいに、真ん中にまるい穴。ここに片足を掛けて、もう片方を上段に。
つかれたときは椅子として。軽くて、うすくてシンプル台形。
おばあちゃんの家にあった踏み台。懐かしい、これもご縁。コーヒーをいただこう。
鶴橋駅と大阪コリアタウンは賑やかなのに、ここは時がとまっています。純和風の建物がつらなり、この地の旧家もあった村でした。
店のなかから、元気な男性の声。
「コーヒーいかがですか?」
黒板にコーヒーのメニュー。下のほう。
「オリジナル ブレンド
MENY MENY MENY」
濃いコーヒーが、ありそうな。
コーヒー豆のビンとトーク
ブロックのカウンターにビンが真面目に、一列ならび。
古いお家とすぐわかる。たてじまガラスの引き戸と土間と。いまでは、お金を出しても建てられない。
マスターに、すすめられるまま、おまかせコーヒー。甘い・渋い・あっさり、など……好みを聞いてくれますよ。
外は灼熱。店内は、やわらかい光り。
冷房を強くしてくれているのですね。一杯のコーヒーから香りがひろがる。よくわかる。
先客とマスターのトークを盗み聞き。
「以前は他所で営業。移転オープンして1ヶ月ほどかな……」
「2階で焙煎、やってますよ。」
「ほかには、ハートランドビールだけ。友人用に。」
メニューはコーヒーとビールだけ。そのぶん、マスターのトーク・メニューは多そうです。人と接するのが好きみたい。
ザ・大阪のトークが展開する。コーヒー焙煎屋さんも、いろいろですね。
コーヒーの袋とかデザインとか、内装とか、マスターの手作り。
それを聞くだけでコーヒーのお味が濃くなったし、すこし熱くなった。
板張りの壁も、靴を脱いで和室にも。お座布団もあっていい雰囲気。
新店舗・古くて新しくて、きもちいい。
暑いからホット
2度めの、ザ チェ コーヒーさん。アイスコーヒーにしようか迷うほどの暑さです。曲がった旧街道は、ウナギのかば焼。ちりぢり、腕にも火が刺さる。香ばしきはコーヒー豆。
2階で焙煎、さぞ暑かろう。
絽か紗か、桔梗が四人。涼しそう。
わたしは、またホットをいただきます。暑いけど……なぜかここでは熱いコーヒーがよいのです。
渋いコーヒー。マスターにおまかせ。たくさんあって迷います。
全部飲んでみよう。今のうち。
ここは、すぐ人気店になる。
そんな気がします。
大阪コリアタウンからすぐ。韓国カフェの明るいスイーツもいいけど。
コーヒー豆のたくさんのビン。
ヤシの木はない。
でも、木の踏み台があるのは、
……たぶん、ここだけだから。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?