ニカイは2階・トヨクニコーヒーさんのニカイ
二回目のトヨクニコーヒーさんのお話です。ニカイとは、トヨクニコーヒーニカイさん。大阪の現存する最古のコンクリート住宅。2階でコーヒーをどうぞ。
トヨクニハウス A 棟・ニカイ
最寄りの、大阪メトロ谷町線・都島駅から徒歩10分。
1932年(昭和7) 築の、トヨクニハウスへ。
いまも現役住宅。山椒の小粒はピリリ…の異彩を放っています。
「放」という字を書いたりすると「ハナテン中古車センター」を思い出す。「放出」と書いてハナテン。
大阪の難読地名ですが、ここトヨクニハウスのトヨクニコーヒーさんは、レトロ放出型の喫茶店・コーヒー屋さんです。ほんまもんの。
A 棟という「棟」。いまはあまり聞きませんね。団地・集合住宅独特です。
トヨクニコーヒーニカイさん。2階はどんな喫茶店?
階段センター
階段が建物の真ん中にデーン。欧米化・洋風か。
住まいの境界線。いまなら普通の布陣です。
トヨクニハウスの階段は踊り場なしで長く高く感じます。
「日本の古い住宅は階段を隠すので、段は高く急で狭いのです」
近代建築の内部見学会に行くたび、説明担当の方より教えていただいた。
たしかに。祖母の家は階段が急でした。小さいころ上りにくく降りにくかったのを覚えています。
トヨクニハウスのニカイに上がる階段は、けっこう急だ。洋風を意識しながらも階段は……
この時代、家といえば木造住宅。
屋根瓦が続く長屋。みんな、わちゃわちゃ住んでいました。
官公庁は洋風建築でしたが、一般向けの住宅は、はて?
当時の設計士さんや大工さんの、とまどいと頑張りが浮かびます。
「階段は今までどおりの勾配で」
トヨクニハウスは、汗と焦りの力作だったのでは。和洋折衷。
階段、お気をつけて。
重たい引き戸と宅配牛乳
以外や扉は、ガラガラと開ける木枠の引き戸です。
ゴツゴツ。かなり重たいので面食らいます。
「スライド」と書いてあるのが令和ですね。
戸が開かないことを「建て付けが悪い」なんて、よく言っていました。
いまは、言うのかな?
築90年のトヨクニハウスに失礼ですね。すみません。
引き戸を開けるには、チカラまかせではなく、ちょっとしたコツ・加減で……思い出す世代もあるでしょう。
ひさびさです、こんな感触!
店内に入る前に、入り口で見るべきものがあります。
白い額縁。 右手に、ちっちゃな扉は宅配用の「牛乳ビン入れ」!
昭和ヒトケタから、町に牛乳屋さん・牛乳配達があったとは驚きです。
ニカイの看板
トヨクニコーヒーニカイさんは、靴を脱がなくてOK。土足で入店します。
ご注意・15時からの営業です。
お昼のランチは1階のトヨクニコーヒーさんで。
大人向け、夕刻のコーヒーを。
店内の壁に映画のポスター
ニカイは洋画の世界です。
懐かしのポスターが、あちこちに。
「エレファント・マン!」
高校の映画鑑賞会、声が出そうになりました。
アメリカの古きよき時代とカウンター。
奧のリビングに、テーブルがふたつ。
先客あり、空いているテーブルに座りました。静かです。音楽が鳴っていない、そんな店内。
お兄さんがコーヒーを淹れてくれます。
やはり水回り
お食事中の皆さま、申し訳ございません。
すっ飛ばしてくださいませ。
古い建物のトイレ。昭和7年の。
懐かしのヒモ・引っ張りタイプです。
タンクやチェーンは新しいものですが、和式トイレ。
(便器の部分は省略します)
和式に様式の便器をかぶせたタイプ。
衝撃の注意書き。
「浄化装置」「前方のハンドルを押へて」とあります。
レバーでしょうか? ビックリ、もっとビックリしたのは……
やはり、むかしの建物は見るべきものが多いです。
トヨクニコーヒーさん、1階とニカイでは、まったく違う喫茶店・カフェです。
もちろんテイクアウトもあります。
コーヒー・スイーツなどは季節により変更があります。お店で、おたずねください。
建物アルバム
最後にトヨクニハウス、どうぞご覧ください。
コンクリートの質感は昭和ですね。
撮影は、まわりの住民や通行車の迷惑にならぬよう。
マナー・優しさを忘れれずに。
◆トヨクニコーヒーさんの記事◆
1階の内部・スイーツを見たいかたは、こちらです。
駅から徒歩10分。駅まで10分。
バスに乗ろうか、歩こうか。
コーヒーのお豆と相談しながら。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
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