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カビの生えかけた真っ赤な苺🍓と、ショックな夫🙀のその後の話

昨日の朝、夫が買ってきた苺にカビが生えかけているのを夕方発見した。

夫は悲しんだ。自分は見る目がない、昨日は大丈夫だったのに…と大ショック。真っ赤に熟して柔らかくなりかけた苺は、どうも見切り品だったらしい。「見切り品はもたないからすぐ食べた方がいいね」という私の言葉に、どんどん小さくなる夫。
そんな背中に呼びかける。

「苺ムースにする?苺ジャムにする?」

元気になった夫は、いそいそと生クリームとゼラチンを買いに出掛ける。

悪くなった部分をナイフで取って、柔らかくなった苺を洗っていると、ふと思い出す祖母の言葉。

「食べものは腐る直前が一番美味しいんだ」

祖母は言うこと成すことすべてマイペースな人だった。根拠のほどはさておき、断言されると妙に印象に残る。

私は小さい頃、苺が苦手だった。表面のつぶつぶ感や、固いのか柔らかいのかわからない独特の食感が、未知だった。
でも、母が作った苺ムースは食べていた。

お店の苺ムースは小洒落た感じがするデザートだけれど、家で作るものはもっと素朴なおやつだった。薄いピンク色の外見から想像されるよりもずっと濃厚な、ギュッと詰まった苺とまろやかな生クリームの味がした。

苺ムースの作り方は、実はとってもお手軽。ミキサーで全部混ぜて、冷蔵庫で冷やして固めるだけ。

買い物帰りの夫から生クリームとゼラチンが届いたら、ミキサーを戸棚から出してくる。お湯でふやかしたゼラチン、洗った苺、お砂糖を入れてミキサーにかける。赤い綺麗な苺ソースをコップに100ccくらい取り分けておき、生クリームを加えてまたミキサーで混ぜる。薄いピンク色になった液体を、カップに分けて冷やす。

1時間くらいしたら固まるので、取り分けておいた苺ソースをかけていただく。

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食後のデザートの、幸せな時間。
苺は甘くてジューシーで、ムースはとても美味しい。祖母に「ほうら、やっぱり美味しい」と言われそうだなという考えが頭をかすめる。

夫は、思いがけず良いデザートを食べられて大満足。

よかったね。次はちゃんと選んでくれるのかな…?

Schönen Tag noch! 😄