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ベルギー留学Oct.1:初めての大学の授業

 大学寮に移動してもうすぐ2週間。パソコンを打つ軽やかな音が響く小さな部屋、カーテンを開いたままの窓は深い紺色に染まっている。朝7時30分のブリュッセルはまだまだ真っ暗。ついこの前までは7時にはうっすらと明るくなっていたのに。まだ3週間しか経っていないと思っていたけど、もう3週間も経った、と言うべきか。

1週間前から大学の授業が始まった。ベルギーの首都、ブリュッセルに位置するブリュッセル自由大学(VUB)は世界各国から140か国(?)以上の学生を受け入れるとても国際的な大学である。そしてその中でも最も学生数の多い学部が、私の通うSocial Sciences。噂によると今年のSocial Sciences 入学者は700人に上るとか。日本では考えられない学生数。そして時間割を確認すると、なんと一コマ3時間!金曜日の授業なんて11:00~13:00に一コマ、13:00~16:00にさらにもう一コマ。

700人もどうやって教室に入れるの?休憩時間はあるの?ランチ抜きで6時間?
わくわくする反面、疑問がたくさん浮かんできてそわそわした授業開始前夜だった。

月曜日の授業は延期され、火曜日はAcademic Openingのイベントがあり授業がなかったから、水曜日にStatistics for Social Sciences, 木曜日にIntroduction of Political Sciences, 金曜日にIntroduction of Communication Studies と Communication を受けた。一クラスの収容人数は大体300人。そして椅子に座れずに壁にもたれかかって座っている学生もちらほらいた。

最初の一週間はどの授業もintroductionだけだったけど、授業中に学生がバンバン挙げて質問や意見を堂々と主張する姿に圧倒されたり、教授によっては英語のアクセントの癖が強くて聴き取れなかったり、そして何より膨大な宿題の量に戸惑った。

学生のレベルの高さと自分の英語力不足を実感して、もっと頑張らないとと焦りと同時に背筋が伸びる。そんな私を見て、授業後、同じ学部に所属する台湾から来た友人がこう言ってくれた。

「あなたが授業中に他の学生のように手を挙げて意見を言えなかったり、授業に戸惑ったりするのは、今までの教育でそういう経験が無かったから。だから経験を積めば大丈夫。そしてあとは自信を持つことよ。」

来週からはいよいよ本格的に授業が始まる。
週末は少し気分転換をしつつ、宿題をこなさなくちゃ。




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