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アオハルの言語化 【インハイ中止のニュースを受けて】

自粛期間が続くこのご時世、
家にこもっていると、青臭くも

” 青春 "

について考えてみたくなった。
(なぜ)

青春といえば

青春といえば、なにを想像するだろうか。

青空、校庭、放課後、教室、セーラー服
(私は私服だったけど)。 

そうやって青春が何かを考えるだけで、
甘酸っぱすぎるレモンをかじった気分になれる。

そんな私にとっての青春は、
”中学生の時の部活”だ。

もちろん恋もした。
初めての彼氏ができて、
放課後、皆にばれないように
渡り廊下で待ち合わせして、
かわいい形におって、手紙交換なんかしたりして。

カワイスギルネ。

そんな青春も味わったけど、
やっぱり私にとって、

中学の部活生活に勝る青春は、
これまでもこれからも、きっと無い。

あまずっぱさの駆け出し

私はテニス部に入部したのだが、
これといった理由も動機もなく、
友達となんとなく入部体験に行き、
なんとなく入った。

何もかもが初めてのわたしは、
テニス部の体験入部で初めて味わった、
先輩と後輩の、なんだろう、、
なんていうのかな、、

あのよくわかんない主従関係。

今では、大学生になり
バイトもサークルも経験してそういうものには慣れたけど、たかが1年や2年歳上の先輩と、
どう距離をとっていいのか最初は全くわからなかった。

初めは、
先輩から陰口を言われたり、嫌われるのが怖くて
私は、一生懸命ボール拾い、馬鹿みたいに声出し、

”ただの単細胞後輩” であった。

部長の使命

それから、
土曜も日曜も関係なく
ギンギラの太陽の下で
がむしゃらに部活を頑張っていた。

先輩が部活を引退する最後の練習で、

「次の代の部長は、西郷ドンです。」

と、私が次期部長に任命された。

”自分が先頭で、部活を造る”

正直、不安はもちろんあったけど

外周を走るときは先頭で、
試合では自分が前で本部に挨拶をし、
何よりも、

大好きな部活を作り上げる、
リーダーとして認めてもらえたこと。

それがとてもうれしかった。

ある時、
部長としてうまくいかなくて、
部員に匿名でアンケートを取ったことがあった。

「自分の周りの仲いい子には注意しないくせに、
なんで私達だけ注意するんですか」

「試合に出る人が決まっていてやる気でない」

とか。100名を超える部員からは、
目をつぶりたくなってしまうような意見や、
自分では気づけなかった様々な意見を知った。 
今となっては、この匿名アンケートは部長としてやるべきことではないし、チームの現状を知るやり方としては間違えていたし、なんて恐ろしいことをしたのかと思う。笑

部員の方向性

そのアンケートをとってから自分の中で明確になったことがあった。

それは必ずしも、
”皆が同じ方向に向かって部活をしているとは限らない”

ということ。
それを肌身で感じることが多くなった。

それは、もちろん、
部活だけではない。

バイトに行く理由だって、
好きなアイドルのためにお金を稼ぐ人や
人間関係や上下関係を学ぶため、
社会の仕組みを知るため。

大学に行く理由だって、
サークルに行く理由だって、

出会いを求めに行く人もいれば、
海外でボランティアをするため、
本気で法律を学ぶため。

このように、多種多様なのだ。

それと一緒で、
部活というモノは、同じ場所で、同じメンバーで、同じ練習をしているが、

部活を、どのような目的でやっているのかは
人それぞれなのだ

私は当時、

試合であのペアを倒したい、
厳しくても全力で全員で部活を楽しみたい、
強くなりたい。

と、松岡修造とは言わんが、

わりと熱めのキモチを持ちながら部活をしていたし、
その時は、
みんなもきっとそうなんだと、勘違いしていた。

部員の中には、
部活という存在が、
これっぽちの勉強の息抜き程度であったり、
ただクラスの違う友達と放課後話せる場として
考えていた人もいただろう。

それに気づかない硬い頭で
部活を引っ張っていってただなんて、

私は部長失格であった。

部員は何も悪くない。

ただ、
その人たちや、私みたいに考える人たちの
ベクトルを少しづつでも合わせるのが、

部長の役目ではないだろうか。

100人近くいる部員全員が、
"心から満足できる部活にすること"
が可能かといわれたら、
正直できないだろう。

しかし、

”言葉責任を持つ”
”行動で示す””人を頼る”

これを遵守することは、大切な事だったなと
引退して6年が過ぎようとしている今になっても
痛感している。

そんな偉そうなことを言いつつも、
正直自分は出来た気がしなかった。

それでも、仲間や先輩、後輩、先生に助けられ、

団体戦で、試合に出ている人も出ていない人も、
一致団結しているあの感覚とか、

雨の日の次の日の練習で、
みんなで土を平らにした思い出とか、

サッカー部の練習をチラ見してキャアキャアと
女子していた時のこととか、

友達と、真剣な話を聞いているときに、
先生の歯糞に気づいたりとか(笑)

書ききれなさすぎる部活動での思い出は、

私の ”青春” そのもの であった。

きっとこの記事を読んでくださっている中でも、
学生時代の部活動での経験は、
人生の中に大きく刻まれている人も多いだろう。

人生においての青春が
私のように、すでに経験した人、
また、今真っ最中の人もいれば、
これからの人もいて。

それがどういったものであり、
その人の人生にとって、
幾分の価値があるかは
人それぞれだ。

そんな中で、昨日、
「全国高校総合体育大会(インハイ)」が
中止になるというニュースを耳にした。

自分の代ではないのに、
なぜだかめちゃくちゃ悔しい。

インハイに向けて、
全てをかけてやってきて、
それを発揮する場所がなくなってしまうだなんて。

きっと、絶望に感じてしまうときかもしれないが、
それまでの努力や経験は、
絶対に無駄にはならないと思うし、
大会での実績というものは、
1番わかりやすく形になって残るものではあるが、

そこまでに至る "過程" だって

自分の中の大きな財産であると思う。

超強豪校で、インハイ経験をした素晴らしい先輩とかではないが、
私なりの意見を記事にしてみた。

そんな直近のニュースと合わせて、自分の青春を語らせていただきました。
以上です!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました(^^)

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