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雪が降っている

 警報級の雪、らしい。
 私の住む街でも、珍しく雪が降っている。
 雪が降ること自体は好きだ。
 音もなく静かに降り注ぐそれに、街中が白く染め上げられて清浄に還されていくような気がして、その白をずっと見ていたくなる。
 埋もれていたくなる。
 ただ、大人になった今は、それに付随して発生する「面倒臭い」が面倒であることをわかっているから、なんだか複雑な気持ち。

 それにしても、ニュースもワイドショーもずっと雪のことを話している。
 結構前から、気象庁が雪の可能性を示唆してくれていたのだから、前もって準備しておけば良い話だとは思うのだけど、確かに、特に都市部はソフトもハードも降雪に対して脆弱にできているように感じるから、このお祭り騒ぎになるのも仕方ないのかもしれないですね。
 車の方、雪の日は絶対ノーマルタイヤで走り出してはダメですよ。人に迷惑をかけてしまうから。


NikonZ6Ⅱ

 と、私の思考も荒天モード。
 こんな日は、早めに色々なことを済ませて、程々の酒とEDMと読み物に耽るのがいい。
 酒は体に良くないことはわかっているけれど、いつも働きすぎな思考回路を少しだけ鈍らせてくれるから、メンタルの潤滑剤として活用させてもらっている。
 小さい頃から、(そんなつもりはないくらい自然に)ずっと周りを観察して何かを考えている生活をしているからこれが当たり前だと思っていたけれど、世の中そんなこともないらしい。
 それに気づいてから、意識的に白の時間を作るために、その魔法の力を借りるようにしている。
 比較的、何でも飲める体質で良かったと思う。
 ちょっと苦手な人付き合いも、この潤滑油の力を借りて何とかなっている、気がする。
 ストレス発散のためにお酒を飲む人もいるようだけど、私はその飲み方は好きではなくて、あくまで幸せの安らぎのために飲みたいと思っている。

 今日は、小樽ワインにしてみた。
 雪の寒さに合わせて、白の辛口。
 頭の中には、GLAYのWinter,againが流れている。
 マイナーコードで進行していく歌が、北海道の冬の厳しさすら表現しているようで好きだ。
 キラキラしたメイジャーコードよりも、マイナーコードが好きだから余計に刺さっているのかもしれない。
 さて、ゆったりと自分のためだけの時間に没入しようかな。

トップは、ソーさんの素敵なイラストをお借りしました。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしています。 緑川