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未経験の仕事で結果を出すための2つの思考

こんにちは、「仕様です。」(@shiyoumasayume)という名前でSNSをやっているゲームプランナーです。

普段はゲーム会社でたくさんの人と一緒にコンシューマータイトルの開発をし、セクションリードとしてディレクターやクライアントがふわっと出したイメージから具体的なゲームデザインをする仕事なんかをやっています。

さて今日は

未経験の作業を振られた時に、結果を出すための方法

についてゲーム開発を例に書いてみようと思います。

やったこと無いけど頑張る、はよくある話

ゲーム開発の現場、とくに試作期などは少ない人員でチームを組むことになるため、1人が担当する作業範囲は大きくなります。そうするとよく起こるのが、「未経験の場所だけど担当者不在だから自分がやらないといけない」という状況。

あとは新人さんなどは当然実務経験が無いので、プロジェクトに配属されたばかりの頃は未経験な作業に取り組まざるをえない、ということもあると思います。

往々にしてやったこと無いけど頑張ることになる状況ってあります。そんな時に考えるべき思考は2つあって、

1. 担当箇所の"目的"を考える
2. プレイヤーの触れ方を考える

この2つをおさえて行動するとゴールに向かいやすく、良い結果も出しやすいなと思っています。

1. 担当箇所の目的を考える

どんな仕事を振られた場合でも、その仕事の目的、いわばゴールを考える必要があります。ゴールがわかっていないと何の作業をしてよいかはわかりませんし、そもそも完了したのかすら判断ができないためです。

ちなみにここでいうゴールとは、作業の完成形をイメージするわけではありません。ゴールとはその仕事が満たすべき課題のことを指しています。

仕事:ゲームの1ステージ目を作る
満たすべき課題:プレイヤーに基本操作を覚えさせる

仕事:ゲームのシナリオを考える
満たすべき課題:プレイヤーにゲームを最後まで遊びたいと思わせる

プレイヤーに基本操作を覚えさせるなら、

・移動操作がしやすいよう直線的な地形を用意する
・ジャンプが必要なことに気づくよう段差をつける
・すぐに死ぬとやる気を削がれるから、奈落穴はもう少し後に出そう

担当箇所に任された満たすべき課題について正しく把握することで、必要な作業を考えられるようになるというわけなんです。

なのでもし未経験の作業を振られた場合は、その担当箇所が満たすべき課題をまず考えることをおすすめします。仕事を振ってきた相手に直接尋ねてみるのも良いと思います。

2. プレイヤーの触れ方を考える

満たすべき課題をもとに色々なアイデアや作業が見えてきた後はそれをまとめなくてはいけません。その時に考える必要があるのは、その完成品をプレイヤーがどのように触れるのかです。

ゲーム内のステージであれば、プレイヤーが可能な操作をもとに何の操作を順番に教えていくのが良いのか。

シナリオであれば、その物語に触れるときプレイヤーはゲーム全体のボリュームのうち何割進めているか、その時ゲーム内で行う遊びは何か。

他にもUIであれば、プレイヤーがどんな状況で触れるのか、その時可能な操作はなにか、など。

ゲーム要素に対するプレイヤーの触れ方はその時点で可能な操作に依存します。また、触れたときの印象はその時点でのプレイヤーの気持ちや状況に影響を受けます。

担当箇所の目的をもとにコンテンツを考え、それをユーザーが楽しむ際のシーケンスをデザインすると、まとまりの良いものが出来上がると思います。

完成形が課題をしっかり満たしておりかつプレイヤーの触れ方も含め良い感じに設計されていれば好評化となり、未経験部分でも見事結果を出したということになるんです。

そもそも

というわけで、未経験の作業を振られた時に結果を出すための方法についてまとめてみました。

ちなみにここまで未経験という言葉を使ってきましたが、そもそもゲーム開発の仕事というのは、「やったことないものを作り続ける仕事」だったりします。

レベルデザイナーやシナリオプランナー、UIプランナーだろうと全く同じものを作るということは実はなくて。その時作ろうとしているゲームやプロダクトが目指すゴールや制限をもとにコンテンツを作っていきます。プロジェクトとしての前提条件が異なれば、全く同じやり方をするということは無いんですね。

もちろん担当領域ごとの経験値だったりテクニックはあるんですけど、今回触れた2つの考え方は仕事をする上で毎回毎回必要になるフローなのではないでしょうか。なので経験したことのある作業領域で伸び悩んでいると感じたときは、今回紹介した部分の思考の確度を上げてみるのもいいんじゃないかと僕は思います。


以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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