12日目。

忘れてく思い出は 計り知れない
愛してた想いは あなたよりも深い

aiko 夏服

通勤途中に聴く曲じゃなかった。
好きな曲ではあるが、
胸を抉られたようだった。

今日から関東は梅雨入りし、
夏がすぐそこに来ていて、
季節が変わりつつある世界を
私はまだ受け入れられていない。

春を告げに来た人だったのかもしれない。
役目を終えた彼は私の元から去っていった。
きっとそうだ。
だから、来年の春にまた私の元に帰ってくるに違いない。

良い歳こいた大人が
いくら何でもファンタジー過ぎる妄想をしてしまう。
でも、ほんのわずかにそんな展開を期待している自分がいる。

花火大会、海、プール、
これからの季節行きたいところ沢山あったのにな。
水着新調しなきゃ、浴衣なんか買っちゃおうかな。
とはしゃいでいた過去の自分がまるで別人のようだ。

きっと夏は来てしまう。
私は君が隣にいた季節をまだ感じていたい。

あれは梅の花?桜の花?って
また君と花見がしたいんだ。


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