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大人になった今、当時のいじめ体験を振り返ってみる。

「今にいいことあるよ」

いじめっ子に笑いながらそう言いわれたことを
今でも覚えています。

私は中学の同級生からいじめを受けていました。

中学1年生の時に
「キモい」「ブス」
と容姿をいじられるようになったのがいじめの始まりで、
中学3年生になった時にはクラスの大半から嫌われていました。

今でも覚えているのは

後ろの席から思いきり押され、
体が自分の机に挟まれてすごく痛かったこと。

授業中発表をするたびに陰口を言われたこと。

うその告白をしてきて私の反応を楽しんでいたこと。

靴箱に入れていた外履きに画鋲が入っていたこと。

中学卒業後もおもしろがるようにバイト先に見にきていたこと。


こんなことがあっても
学校に行かない選択肢があったことを
先生も家族も誰も教えてくれませんでした。

「あなたが後ろ向きだからでしょう」
「立ち向かいなさい」
「逃げないで学校に来なさい」

そんな周囲の声に無理やり押されるように
毎日学校に行っていたけれど、それが正しかったとは思えません。
逆にいじめから逃げられなかったことで、
心の傷が病気となりしばらく戦わなくてはならなくなったからです。


当時の私に声をかけられるなら
自分のために一生懸命逃げてほしい。
自分のために一生懸命周囲に助けを求めて欲しかったと思います。


いじめから20年経った今。


実は最近ようやくいじめを落ち着いて見つめ直せています。

今までは思い出すたびまるであの頃にタイムスリップしたかのように、
恐怖が再現されてしまい見つめ直す余裕などありませんでした。

私もいじめっ子もとても幼かったこと。
中学生という多感な時期をみんな不器用にも必死で過ごしていたこと。

そんな気づきもありました。

自分の身に起きたいじめ体験は恐怖一色のみで記憶が塗りつぶされていましたが、いま自分の手で新たな色を加える時期にきているようです。

どんな風に変化していくか、すこしだけ楽しみに過ごしてみます。


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