#15【学園祭実行委員会と、恋】

この文字、今までに何度
打ち込んだだろうか笑

私は、大学時代、ずーーーっと
学園祭実行委員会というものに
所属し、ステージを管轄してた。
 
 
大学2年と、この休学中は
ステージのお仕事のリーダーを
させてもらっていたので
毎週水曜日のお昼間だけは、
普通の大学生のように過ごせた。

データ入力のバイトをしていたのも
それが理由で、
仕事さえ終わらせておけば
自由にPCを触らせてくれるため、
その間に企画書作ったり
メールを返したりして笑

しかも、文句も言われないし。
公認されていたので
非常にありがたかった。
 
 
当時、その委員会の中に
すでに2年、付き合っていた
彼氏がいた。
 
 
専攻も同じ、クラスも同じ、
委員会も同じだったので、
それまでは毎日のように顔を
合わせていたが、
祖母の病気が発覚し
うちの家で住むようになって
私が大学に頻繁に行かなくなって

会わなくなった。

私は、"それどころじゃない”
の一言でしかなかったし
気を回すような余裕はなかったし
 
 
でも、彼は、きっと。
寂しかったんだろう。

しかも、一月に聞いた話だと
3ヶ月の余命だと聞いていて
すでにもう5月になろうとしてて
おそらく、彼の中では
"いつまで待てばいいんだよ!”
と思ってたんじゃないかな。
 
 
私も、幼かった。
彼の気持ちを考える余裕がなく
それでいいと思っていた。

彼も、幼かったと思う。
自分が会いたいという、
寂しいという気持ちを
優先してしまっていた。

今思えば、
私の気持ちを優先したいなら
相手の気持ちを大切に
するべきなのに、
20の若造に
そんなことはできなかった。
 
 
そんなこんなで
相手が浮気した。
 
 
しかもアホだから
相手から浮気したことを
自らカミングアウトした。
 
 
正直、浮気、というラインでも
ないな、と私は思った。
 
 
だって、別の女の子と
ご飯行っただけだから笑
 
 
でも、本人が
それに罪の意識を感じて、
パフォーマンスとして
カミングアウトしたことを見て

いや、その寂しいという感情より
私の今の状況の方がきつくね?

これ、無理だわ。

と思って、別れた。

言葉にすると簡単だが
私は、意地っ張りで
見栄っ張りで
辛いところを人に見せるということが
ものすごく苦手なのだ。

家族以外で、
弱音を吐けるところがなくなった。
 
 
今後、家族の中でも
弱音が吐けなくなっていくのに。

仕方がなかったとも思うが
辛いことは重なるものだ。

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