地域本

地域に一生捧げる覚悟があるか

こんばんは。久しぶりの投稿です。

この3連休、ただただ引きこもっていました。サンタもこんな熱心な自宅警備員がいる家には来ないことでしょう。

引きこ持っている間ずっと本を読んでいたのですが、すべて【地域創生】についての本を読んでいました。その感想を書き連ねたいと思います。

【ローカルベンチャー】

地域にはビジネスの可能性があるということを訴えてくれた本です。地域にどうしてお金がないか、それは地域のお金が外へ流れているから。それなら、地域でお金が循環するシステムを構築すればいい。

たとえば、村民が600人程いて、毎週1000円ほどのビールを飲むとします。1年間では600人×1000円×50週=3000万円となります。ビールを村外から仕入れていた場合、村のお金がその分外へ流れてしまっています。ここで、地域内にビールの生産所を作ることで、そのお金は地域内で循環します。ビール工場を作るのに4000−6000万程度かかりますが、地域外への売ることを考えれば、この投資は決して無謀ではありません。

そして、ビール工場を作るなら、小麦の生産が必要だ、というように、いろんなビジネスがどんどん繋がっていき、様々なベンチャー企業が地域内で作られることで、地域の活性化、人口の増加へと繋がります。

そして、それらベンチャーが生まれやすい環境を作ること、都市部の人を地域につなげるためのシステムを構築していくことが今後もっと必要です。

【関係人口をつくる】

関係人口とは、その地域に関わりたい、応援したいとその地域のファンのような人の数を指します。これまで日本が地域の過疎問題に対して、定住人口(住み続ける人)や交流人口(短期的に訪れる人)を増やそうと政策を立ててきました。つまり、移住と観光です。移住をさせるために、補助金を出したりなどと。しかし、人間1人移住してくるということは、他の地域で人間1人が転出してしまいます。それでは、全国で人の取り合いとなってしまい、過疎の根本的な解決になりません。

そこで生まれたのが、関係人口という考え方です。地元に仕事がないから、都市部へ来たが、それでも地元が気になる。都市部で育ったため、ふるさとというものが欲しい。など、今の若い世代は、地域に興味がある人が多いらしいです。そのような人たちと地域を繋ぎ、地域のファンになってもらう、そして、移住でなくても、地域と関わる方法を探すというのが、この本の目指すところでした。関係人口となるような地域を自分で持つことで、それまで都市部で循環していたお金や興味が地域に向けられ、都市部と地域の格差を緩めていくことができます。

この本では、その都市部の人と地域との繋げ方に焦点を当てて、関係案内所というものを作り、訪れた人がどんなことを求めているかをきちんとヒアリングし、一人一人に合った地域と繋げ方を提示し、その後もフォローしていくというシステムを作っていました。結果として、過半数の方が移住を決めたという話でしたが、あくまで移住は結果で、目的は、地域と都市部の人をつなげる、という考え方が心に残りました。

【凡人のための地域再生入門】

「補助金が地方のガンなんや!」という見出しが気になって買ってしまいましたが、ストーリー形式でワクワクしながら読み進めることができました。

これは、上の2つの本と毛色が異なり、地域でビジネスをするにあたって、立ちはだかる人間関係的な問題をわかりやすく描写していました。地域という、人間関係が密接にならざる追えない場所では、新しいことをする人は叩かれ、成功しようが失敗しようが周囲から批判を受ける、孤独な戦いであることを強く訴えてました。

そして、補助金は受けるべきではないということも言っています。補助金を受ける時、お金が行政から出ている間は回るが、出なくなった時から事業が回らなくなります。補助金で新しい公共建築を作っても、運営管理は任され、それでかかる費用の方が建築費の何倍にもなります。そして、また新しい補助金を求めて、提案書の作成など無駄なことに時間を割かれる。そして、補助金なしでは何もできなくなっていく、補助金は麻薬のようなものと言っています。補助金を貰うくらいなら、自分の資産を使うか、借り入れするかしなければ、人間は真剣になれない。

最後に、周りから何を言われても、行政から圧力をかけられても、屈しないような断固な決意とそれを心から応援してくれる仲間見つけることが大事と言っていました。


以上、読んだ感想でしたが、それに対してこれからどうしていきたいのか。を次の投稿で書きたいと思います。

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