見出し画像

【プロボノ】本業スキルでボランティア

20~30代の中盤くらいまで仕事にがむしゃらでした。
それまで、仕事しかしてない毎日だった気がします。

あるとき、それだけではモチベーションを保てなくなっている自分に気がつきました。

そこで出会ったのが「プロボノ」です。

これで新しい世界、価値観、自分の強みを知ることになったのです。

営業職だった私は、自分が本業以外で役立てるなんて、ちっとも思っていませんでした。

プロボノがそれを変えてくれました。

プロボノとは

私は知らなかった言葉です。
語源は、ラテン語の「Pro bono publico(公共善のために)」から来ているようで、簡単に言うと「仕事で身につけたスキルを使ったボランティア」です。

私は小さい頃にボーイスカウトをしていたせいか、ボランティアや社会貢献に参加するハードルは低かったです。

縁があって色々な団体と関わりました。

・年配が年配のIT活用を支援するNPO
・児童養護施設の子供たち
・東北の震災の復興支援&地方創生NPO
・子供たちのコミュケーション力を高めるNPO
・子供の人権を守るNPO
 他にも色々。

本業とプロボノの違い

私が感じた本業とプロボノとの違いはこのような感じです

■本業(法人営業)
・個人や組織の責任が明確
・合理的、効率的
・基本的に失敗できない
・お客様の要望には基本は答える
・「オレ流」は最小限
・所属する組織の看板と、立場(役割)がある


■プロボノ(NPO)
・理念第一
・合理的や効率的ではないことも多い
・圧倒的なリソース不足
・チャレンジからのトライ&エラー
・制約事項がないため、発想力と実行力の勝負
・NPOとは対等な関係のため意見を言い合う

プロボノを通じて得たこと

私はプロボノを通してこのようなことを得ることができました

(1)価値観が全く違うNPOの人たちに触れた
(2)本業では出会えないような人たちとの出会いがあった
(3)自分では分からない自分の強みを知れた
(4)自分の仕事のやり方を考え直した

そして、
「あらためて自分の本業への向き合い方を見直すきっかけになった」
のでした。

(1)価値観が全く違うNPOの人たちに触れた

会社で仕事をしていると、どうしても論理性や合理性を求められます。
売上げ目標達成のためには?、効率的なやり方とは?、スピード重視。
NPOは時に違います。これは組織の理念にあっているのか?非効率だけど、対象者の気持ちに寄り添いたい。ビジネスの世界で、当然だと思っていたことがまったく逆だったりしました。私の思考を180度変える必要がありました。そしてそのような世界や価値観があることを知ったのです。

(2)本業では出会えないような人と会えた

社会貢献に関わる人たちは、あまりビジネスの世界に出てきません。そういう方々は、自分の時間、エネルギー、時に私生活をも犠牲にして、理念のために行動します。そういう方々との出会いは貴重でした。またあるときは、本業で競合他社だった方々とコラボしてプロボノをしたこもありました。本業では絶対にあり得ない貴重な体験でした。そしてみんな心が気持ちい方が多かったです

(3)自分では分からない自分の強みを知れた

営業職が長かった私には社外で役に立つスキルなんて無いと思ってました。エンジニアの方が、ITを使ってNPOを支援してきたのは見てました。そういうのを見て、私には何もないと思ってました。しかし活動を続けていく中で気がついてきました。「コミュニケーション」「プレゼン」
「調整」「交渉」のスキル
がとても役にたったのです。これは社外でも通用すると思えたのは私にとって大きな自信になりました

(4)自分の仕事のやり方を考え直した

本業があるので、当然、プロボノをやるのは時間外です。平日夜間とか休日とか。プロボノはどんどん楽しくなってくるのでやることは増えていきます。ただ本業でもちゃんとパフォーマンスを出さないといけません。一日の時間の使い方、本業を時短しながらパフォーマンスを下げないようにするにはどうすればいいか。本業に使うエネルギーを今まで100%だったものを、プロボノに残すためにはどうすればいいのか。

以上、長々といろいろと書いてきましたが、私にとって、プロボノとの出会いは、本業への取り組みをも大きく変えてくれました。

「自分は何もできない」って思っている方いるかもしれませんが、会社員として自然と身につけてきたことは、NPOにとって重宝されることが多いです。もっとビジネス感覚が必要な場面もあると思っています。つまり会社員がNPOに関わることは、NPOのためにもなると思います。

もし興味をもたれた方は・・。
私はプロボノを支援してくれる「サービスグラント」という団体を経由してNPOと関わりました。
無料ですので、よろしければ説明会を聞いてみてください。

会社以外のコミュニティに関わりを持つのは本当におすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?