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メンタルケアって必要

実はコーチとして活動し始めた時に
よく悩んだことがありました。

たぶんコーチだけではなく、ほとんどの方にも当てはまるのでは?
と思う部分ですので、ご紹介しておきますね♪


職業に関わらず、人は基本的にネガティブな生き物と言われています。
なぜなら人からネガティブさを取ってしまうと生存本能が脅かされるから。

脳の焦点の当て方が、ポジティブよりもネガティブに目がいくように、もともと人のシステムに組み込まれているんですね。

コーチももちろん『人間』なので、同じ事が起こります。


何か壁にぶつかってしまったり、抜けにくい沼のような悩みにどっぷりつかってしまったり、人間関係に疲れてしまい身動きが取れなくなった時などに

『コーチだから、ネガティブになってはいけない。愚痴っちゃいけない』
と思い込んでいた時期があります。


こうして書いてみると、
「そんな訳ないやん!」と思いますし、ネガティブになるって誰もが持っている要素なので当たり前の事なんですが、意外にここで苦しんでいるコーチも多いのです。

コーチだから感情的になってはいけない。
コーチだから怒ってはいけない。
コーチだからイラついて不機嫌になってはいけない。
コーチだから・・・
コーチだから・・・
コーチだから・・・

これ、ご自身の職業や役割に置き換えてみると、当てはまることはありませんか?

先生だから、カウンセラーだから、保育士だから、看護師だから、公務員だから、お母さんだから、お兄ちゃんだからとか…。


そうなると
マイナス感情やネガティブ感情が出た時に
「そんな事を思ってはだめ!」とか
「ポジティブであるべき!」という思いが出て

『だから私はダメなんだ…』と出来ない部分に焦点を当ててしまい、自己肯定感が急降下してしまうのですね。

自分の職業や肩書、そして役割が原因でネガティブになるって本当に勿体ないし、私の大切な人には、そうなって欲しくないと思っています。

では、もしそんな事が自分の身に起こったとしたら、そんな時にはこう考えてみませんか?という、1つのアイデアをご紹介します♪


『感情はお天気と同じ』


雨が降る事を阻止出来ないように、感情が湧き出る事自体を止めることは出来ないので、その対処をいかに早く出来るか?

雨が降ってきたら傘をさしたり雨合羽を着たり、雨宿り先を探したりするように、その感情に対してどう対処をするかをいち早く決めて行動すること。

ネガティブな感情が出た時も、出てくる気持ちを止めることは出来ないから、切り替え方をいくつ準備出来ているか?
というのがまずは第一ステップなんですね。

好きな音楽を聞いたり、お気に入りの場所に出かけたり、コーヒーを飲んだり映画を観たりと、まずは切り替えることで感情を暴走させないための対処をします。


その後、少し落ち着いたら「認知」と呼ばれる、その感情が出てくる自分の思い込みや捉え方、そして奥底にある思いって何なんだろう?
どこから来るんだろう?
これってずっと持っていると、生き辛くなるのかな?
それとも、この感情が何かを教えてくれているとしたら何だろう?

などなど自分と対話したり、コーチやカウンセラーに手伝って貰ったりしながら、自分の気持ちに気付いていくという感じでしょうか。


そして、自分で何とかしたい!という方のための具体的な方法としては、その時の事を書くということをおすすめします。

まずは、時系列で出来事を書いていきます。
そしてその時の、感情、思考、行動を分けてまた書き出していきます。

そうすると、自分自身が
 いつ、どういうタイミングで、何(誰)に対して、
 傷ついて、悲しみ、怒り、諦め、悔しさなどを持ったのか?
などがかなり明確に分かりますね。

そのことで、本当はこうして欲しかったとか、こう思われたのが嫌だったとかなどのニーズが分かると、それだけでも安心して次回からの対処の仕方が見えてくるのです。


なぜ、こういう事をお伝えするかというと
私たちは、大切な人が傷ついたり悩んだりしていたら、話を聞いたりそばにいて寄り添ったりするんですが、自分が傷ついてしまった時には意外とスパルタ方式で乗り切る人が多いのです。

『私は大丈夫だから!!』

なんて、根拠のない大丈夫神話をずっと持って生きて来て、いきなり「全く大丈夫じゃない~!!」という状態になる人をたくさん見てきました。


そしてコーチを仕事にする人や、人を支援する役割の人なら尚更、自分自身のメンタルケアを絶対に大切にして欲しいんです。

なぜならそういう人は、基本的に相手をエンパワメントする存在ですね。
簡単に言うと相手を勇気づける存在ということです。

自分に対して出来ないことを、他人に対してする事は、なかなか難しくなります。

だから、自分のことはさて置かずに、もしネガティブな感情が出たとしても、それを一旦受け入れて、そこからマッハの速度で切り替えが出来るかどうか?そしていかに自分のいい所を探して、自分自身に対して勇気づけが出来るか?

それが人を勇気づける役割の人、
そしてコーチとしてのあり方なんだと思うのですね。

そのあり方の上にスキルが乗るので、スキルだけのコーチとは一味違う関わり方が出来るようになるんだと思っています。

私自身もそんな存在でありたいと思っています。


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