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ファンと一緒にブランドを育てるSNSマーケティング実践法⑨(全文無料公開)

コアファンになってくれそうな人を 探し出し、育成する

◆ファンを増やしていくための5つのサイクル

これまでの章でもお話ししてきたとおり、SNSマーケティングを本当の意味で成功させるためには、単にフォロワー数を増やすだけでなく、「ファン」を増殖させ、ファンと一緒にブランドを創り上げていくことを目標とすべきだと考えます。

そこで、この章では、ファン拡大に向けてのプロセスをご紹介します。基本的には、次のサイクルを回していきます。

①傾聴
自社商品・サービスのユーザーの声に耳を傾けます。

②接触
コアファンになってくれそうなユーザーを選定し、接触を図ります。「ロイヤル顧客化」を目指し、ユーザーとコミュニケーションをとります。

③獲得
コミュニケーションを通じて、ユーザーのブランドへの関わりを活性化させ、自社の「コアファン」となってもらいます。

④育成
コアファンにブランドをより深く理解してもらいます。

⑤共創
コアファンと企業が一体となり、ブランドをよりよくするコンテンツを創出します。新しく生み出したものに対し、再びユーザーの声を「傾聴」します。


◆「コアファン」とは、どんな人たちか

再三にわたり「コアファン」という言葉を使っていますが、つまりどのような人を指すのか。私たちが定義するのは次のような方々です。

●商品の愛用者
 ※単なる「利用者」ではなく、思い入れやこだわりを持って使う
●公式アカウントをフォローしている
●SNS上のキャンペーンに参加した経験がある
●投稿に独自ハッシュタグをつけてくれる
●DM(ダイレクトメッセージ)で直接やりとりができる
●写真などを提供してくれる
 これらに加えて、
●人にモノを勧めるのが好き
●人に喜んでもらうことが好き
…というタイプの人は、自分がファンになったブランドを周囲にどんどん広めていってくれる人、といえます。
以上が必須条件ですが、次のような要素が加われば、さらに期待ができます。
●競合商品の利用歴がある
●写真のセンスがある
●テキスト(コメント文)のセンスがある
●投稿へのエンゲージメント(結び付き、関わり)が高い
●動画撮影などの協力が可能
●フォロワー数が多い
●商品知識をよく理解している


◆コアファンにどんなことをしてもらうか

では、コアファンになってくれた人に、新しいファンを呼び込んでもらうために何をしてもらうか。例えば、次のようなことを依頼します。


●定期的に、自社商品・サービスについてSNSやブログに投稿してもらう
●定期的に、自社商品・サービスに関するアンケートに回答してもらう
●商品を使用しているときの写真や動画を提供してもらう(二次利用させてもらう)
●自社商品・サービスを知人、友人に勧めてもらう
●自社のキャンペーンに参加してもらうほか、他の人にも告知してもらう
●コアファンが集まるミーティングに参加し、情報交換してもらう
●競合商品・サービスを試しに使ってもらい、違いを理解してもらう

なお、投稿にあたっては、企業側から
「こんなコメントを投稿してください」
と指定するのではなく、
あくまで「自分の言葉で」
投稿していただきます。

そして、このようなアクションに対しては、特典として
「商品プレゼント」
「工場見学」

などを用意します。
ファンボードに掲載したり、ファン認定グッズの贈呈をしたりもします。
会社の企画会議に参加してもらうこともあります。

好きなブランドから特別待遇を受けることで、「ブランド愛」も強くなっていくものです。
また、
どんどん発信していきたい意欲がある方には、
商品知識やSNS投稿テクニックのレクチャーも行います


◆コアファンになってくれそうな人へのアプローチ法

ここからは、「コアファン」になってくれそうな人にどのように接触(アプローチ)するかをお話しします。まずは、アプローチするユーザーをピックアップ。このときの選定基準は次のとおりです。

●ハッシュタグをつけている(「♯(自社名/ブランド名/商品名など)」)
●商品に対してポジティブな意見や感想を投稿している
●自社のSNS上のキャンペーンに参加したことがあり
●投稿に対して自社からコメントした際、返信をくれる
●普段から投稿へのエンゲージメント(結び付き、関わり)が多い
●普段から投稿頻度が高い

これらの条件に当てはまるユーザーの投稿に対し、コメントをしにいきます。
また、目的に応じて「ダイレクトメッセージ(DM)」を送ります。
コメントでのやりとりを重ねた後、さらに心の距離感を縮めていきたいとき、「特別感」を出すためにDMを送るのです。
また、クローズドのパーティに招待したい場合、公式には発信したくない情報を直接届けたい場合などに、DMを活用します。

例えば、ユーザーさん向けのコミュニティやプログラムなどへの参加をお誘いする場合は、次ページのような文面でメッセージを送ります。

こんにちは!〇〇〇公式アカウントです。 いつも〇〇〇をご愛用いただき、ありがとうございます!
今年、〇〇〇〇は*周年を迎えます♪ *周年を記念しまして、この機会に皆様とより密なコミュニケー ションを取りたいと思い□□□プログラムを始めることになりま した! (※□□□プログラムとは…ユーザーがユーザーのためになる情 報を発信し、 ブランドとユーザーの架け橋になるような役割を担っていただく ようなプログラムです。)
ぜひ△△さまには、第一期□□□プログラムのメンバー“〇〇〇 コアファン”になって頂きたく、メッセージさせていただきまし た。
詳細は下記URLに掲載されています。 http://www**************
内容をご確認いただき、□□□プログラムへの参加可否を このダイレクメッセージにご返信いただけると幸いです!
△△さまのご参加をお待ちしています♪

◆より深く理解してもらい、発信してもらう

呼びかけに応じて参加してくださったユーザーさんに対しては、商品知識、コメントの書き方、写真の撮り方などをお伝えします。また、企画会議や座談会、メーカーであれば製造現場の見学などにも参加していただきます。

こうして理解を深めていただいた上で、自社商品のオンシーズンに合わせて投稿をスタートしてもらうのです。また、キャンペーンやイベント、コアファンミーティングなどにも参加いただき、つながりを深めていきます。

リアルイベントを盛り上げ、 ファンを拡大する

自社製品・サービスのニーズが高まる時期には、リアル店舗でのイベントを開催します。このときもコアファンに呼びかけ、イベント開催の告知をしてもらいます。
集まってくれた人には、オフ価格での商品販売、スペシャルアイテムのプレゼントなどの特典を提供。そのイベントの様子を、SNSで発信してもらいます。
なお、リアルイベントでは「インフルエンサー」を活用する手もあります。例えば、1 日店長を務めてもらい、その人に「会いたい」という人たちを呼び込みます。
また、「イベントの写真をインスタグラム上に投稿してくれたらプレゼント贈呈」といったキャンペーンも同時開催する手もあります。店舗を持つ商品の場合、こうしたリアルとの融合によって拡散を図るのも有効です。


※次は最終回!こちらです!



以上です!

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