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ファンと一緒にブランドを育てるSNSマーケティング実践法⑩(最終回)

おわりに

最後まで本書をお読みいただきありがとうございました。


この本で、SNSマーケティングとは、自社製品の本当のファンを探し出し、ファンとの絆を深めていくツールだということをご理解いただけたのではないでしょうか。 

私は「うっとうしい」と不快感を与えるような広告は、この世から駆逐したいのです。

本当にユーザーから感謝されることを続けていけば、企業とお客様の双方が幸せになれるはずなのです。

私の夢は、自分の葬式に1万人の人に来てもらうことです。

そして、毎年1,000人に、私のことを思い出しながら飲んでほしいと思っています。

その数に達していないので、今はまだ、死ねません。

いつかそれを実現できるように、多くの人に私自身の価値を残していかなければならない、そう思っています。 

企業の中には、何百年も続いている会社がたくさんあります。

そうした会社がこれから後世に何を残せるか、ということを考えると、その一つは“会社のファン”ではないでしょうか。

ファンを中長期的な視点でしっかりとつくっていくことは、何十年、何百年と続く会社、ブランドに育てるためにも大切なことです。

先日、BOKURAでは、老舗の和菓子屋さんからSNSマーケティング支援のご依頼を受けました。

創業は室町時代で、550年続いている名店です。

このお店は羊羹をつくり始めて400年くらいたっています。

しかし、これから400年後も、人々の間で羊羹が食べられているかどうかはわかりません。

しかし、そこにはただ、「羊羹を食べてもらいたい」という想いがあります。

400年前の製法を守りつつ、今も美味しい羊羹をつくっているし、もっと良くしていかなければならないと考えていらっしゃいます。

とはいえ、「美味しければ売れる」という時代でもないので、今、羊羹を食べてくれている人たちをもっとおもてなしすることが大切だと、その店は考えたのです。

そんな想いが、BOKURAの“Look For Fan”というコンセプトにマッチしたことから、まさに今、ファンづくりのプロジェクトが始まりました。


BOKURAは多種多様な業種の企業のSNSマーケティングを支援させていただいていますが、ある会社さんでは、最初は月額約30万円、3ヵ月間という短期契約からスタートしました。

「たった3ヵ月間?」と驚かれるかもしれませんが、3ヵ月もユーザーとコミュニケーションをとっていると、ユーザーがすごく喜んでくれていることや、「うちにはこういうファンがいたのか」という事実に気付くことができます。

ファンの存在を実感することは、社員のモチベーションアップにもつながります。 
その会社さんでは、それまで点でしかなかったファンの存在が太い線になりつつあり、購買行動にもつながっていることを実感していただいた上で、BOKURAと年間契約を結んでいただきました。

BOKURAは、「いいブランド」としかお付き合いをしていません。
なぜなら“ファンをつくる”ことがベースだから。


知ってもらえれば必ずファンが付く――そんな魅力的な製品やサービスを提供している会社さんを、私たちはお手伝いしたいのです。


運用を開始して初期の頃は、私たちがブランドの代行としてファンの皆さんとコミュニケーションを取るケースもあるのですが、やはりすごく喜んでもらえることを実感します。

だから、もっと喜んでもらうためには、どのようなコミュニケーションを取るべきかを、私たちは徹底的に考えるのです。

そうすると、もう、ポジティブなことしか考えなくなります。

当社社員の中には「入社前と入社後で、心の持ちようがすごく変わった」と言ってくれるメンバーもいて、私はとてもうれしく思っています。

BOKURAは、ブランドに成り代わっているだけとも言えますが、そのブランドの感動を一緒に体験できるのです。

クライアント企業の公式SNS上で、ユーザーに向けて「いつもありがとうございます」という言葉を投げかけるだけで、
「こちらこそ。もう何十年もお世話になっています。母から教えてもらって、私も娘に伝えていこうと思います」
といった返信をいただくわけです。

私は、そのブランドをつくった当事者でもないのに、思わず感動してしまいます。
商品やサービスのあら捜しをするのではなくて、ブランドをもっと好きになってもらうことを考える。

これはすごくポジティブな気持ちになりますし、ユーザーとのコミュニケーションを通じてうれしい体験をさせてもらっているな、と思っています。
そんな体験を、多くの企業のマーケティングや広報担当の皆さんに味わっていただきたいと思います。

社内でSNSをやっていると、最初は「遊んでいるの?」といった目で見られることもあるようです。

しかし、このSNSマーケティングの効果がどんどん上がっていくと、次第に社内に影響力を発揮します。

さまざまなセクションから「ちょっとうちの情報、公式SNSアカウントに載せてくれない?」と頼まれるようになってくるのです。

そうして、「社内の力関係がだんだん変化して、思いがけず出世した」というSNS担当者もいらっしゃいました。

SNSやそれを活用したプロモーションのスタイルは、今後、ますます変わっていくでしょう。

しかし、ファンに喜びと感謝を伝え続けていくことで、良い循環が生まれることは変わらないはずです。

SNSの流行り廃りに惑わされず、その変化を楽しみながら、SNSを活用していきましょう。

2018年1月 株式会社BOKURA
代表取締役社長 
宍戸崇裕

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以上です!
ししど
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