本の紹介「RANGE知識の幅が最強の武器になる」を読んで気づいたこと。文字起こし#19

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「RANGE(レンジ)知識の幅が最強の武器になる」を読んで気づいたこと、というテーマでお話していきます。

いつもスタンドFM「つれづれえみりん」に、コメントといいねしてくださるさかもっちから、「ぜひ本の紹介を」とリクエストがありましたので、昨年読んだ本の中で、印象的だったものを紹介していこうと思います。

さかもっち、いつも本当にありがとうございます!

今回紹介する本は、「RANGE(レンジ)知識の幅が最強の武器になる」という、デイビッド・エプスタインさん著/中室牧子さん解説/東方雅美さんが訳されたものです。

🔻RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる


プロフェッショナルになるためには、早期教育、つまり小さいうちからの専門性の特化が重要、と考えられがちかなと思います。

スポーツでも芸術でも、世界的に活躍している方のほとんどは、そのように早期教育によって育てられてきた方が多いのだろうと。私もそう思っていました。

でも、この本によると、実は早期の専門性の特化でうまく行かなかった方も多いということ。

実は、一見寄り道のような、遠回りのような経験を経た後に、自分の特性を見つけて活躍に繋げている方が多いということ。

それをデータや、事例によって知ることができる本です。スポーツ、音楽、学問、さまざまな分野での事例が載っています。

私が特に気づかさせられ部分は、「アナロジー思考」に関するところです!

アナロジー思考とは、私がいつもお世話になっている鴨頭嘉人さんがよく大事だとおっしゃっています。アナロジーアナロジー言われているんですけれども、正直よくわかっていませんでした。

この本にもこのアナロジーという言葉が出てきました。

アナロジーは「類推、さまざまな事象間に共通点を見つけ出すこと」と記載してあります。そのことに関して

カール・ドゥンカー教授が、問題解決の授業で学生さんに向けて、認知心理学の分野では非常に有名な問題なんだそうですが。「胃に腫瘍のある患者さんを放射線を使って救うためにどうしたらいいか」という問題について考えさせたそうです。

1930年代なのでだいぶ昔です。

その問題、はじめの正答率は10%ほどなんだそうです。
※ちなみに、本にはもっと具体的に患者さんの様子状況詳しく載っています。こちらでは長くなってしまうのでけっこう省いています。すみません。

でも、そこに「ある国の将軍が、要塞をのっとった独裁者を追放するためにやったこと」の話をすると、約30パーセントの学生さんが、患者さんを救うための正答を得られるようになるんだそうです。

さらに、「小さな町の山火事を止めるためにその町の消防署長が行ったこと」の話をすると、80%が患者さんの救い方を答えられるようになるのだそうです。

異なる領域からの類似の事例が一つ提供されただけで、放射線問題の正答率は3倍になり、さらに別の領域からの事例が増えると、正答率はさらに高まるという…。

ここを読んで、あー!アナロジー思考ってこういうことなのか!と腑に落ちました。

患者さんを救うために必要な正答が、医療の事例だけを見ていたら全然得られないのに、全く違う事象の事例から得られるという。

どれだけのこのアナロジーを使えるかが、いろいろな問題を解決するための力になるんだろうなと思いました。

やっぱり、様々な知識、体験は必要ですね。

だから、考え方が大事だと思いました。主婦で子育てしている経験も幅になると捉えることができるかもしれないなと…。

時々、仕事のことだけを考えて、朝から晩までバリバリ動き回っている方々が羨ましくなることがありますが、仕事、夕食、家事、買い物、子ども達の習い事送迎、歯医者受診のこと、あれやこれやと考えているのも経験の幅としては悪くないのかもしれないと思えました。

学びも経験も、できるだけ片寄らないように、幅広い意見や知識に触れていくことを大事にしたいです。

これはこの本の冒頭に引用されていたアーノルド・トインビーさんというイギリスの歴史学者さんの言葉ですが、すごくいいなあと思ったので紹介します。

万能のツールなどない。
すべてのドアを開けられるマスターキーもない。

本当にこれだなと思いました。

万能のツールもない、すべてのドアを開けられるマスターキーもないけど、さまざまな知識や体験が、人間性にも思考にも幅を作り、世の中に突き抜ける材料になるのかもしれないですね!

私も、まだまだたくさん学んで体験して、人生楽しんでいこうと思います!

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