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13 ”自分を愛せない自分”との向き合い方。

私は、これまでの記事でも書いたように安定した家庭環境で育っていない。親は母だけで、祖母に育ててもらったし、母との思い出も多くはない。

それが自分の普通だと思っていたし、自分の中で不自由ない幼少期だったと思っていた。

だけど ”思っていた。”    だけだったと大人になった今気づいた。

嫌な思い出ほど忘れやすい性格?体質?だが、よくよく考えてみると小学生の頃、抜毛症や、ストレス性の胃の痛みに悩まされていた。

少しずつ大人になっていく中学生からは、恋人や好きな人に”愛される”ことへの不安感や拒否反応が出るようになった。好きな人ができて、付き合える。両思いになる。嬉しいはずなのに途端に相手のことが受け入れられないと思ってしまうのだ。

大人になるにつれて恋人に身体を求められる。当たり前の行動である。

私にも高校生になって”その時”がきた。性欲がないわけでもなく、興味もそれなりにあったはずなのに、当時の彼氏に身体を求められることが気持ち悪いと感じた。

自分から好きになった人で、やっと両思いになった人でも、途端に離れたいと思ってしまうのだ。自分でも何故そんな気持ちになるのかわからなかったし、好きになった人なのにそう思ってしまう自分に悲しかった。相手に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


現代人に同じような人が増えているらしい。”カエル化現象”と言うそうだ。

自己肯定感が低いと、自分のことを愛してくれるはずがないと思ってしまい、相手の事が受け入れられない。そう言う人のことらしい。

カエル化現象と言う言葉を知った時に、自己肯定感を高めたら、自分を愛してくれる人を受け入れられるのか。きっとそうではないと思った。

まず、私はなぜ自己肯定感が低いのかを考えた。自分に自信がなく、誰かに褒められても捻くれ者なのかお世辞だと思って心から喜べない。自分のことを褒めてくれているのに、まるで他人事の事のように思えてしまう。

これは、幼少期に愛された経験が少なかった。ここからくるものだと思った。

(もちろん家族が好き。感謝もしてるし、唯一無二の存在である。)

ただ、愛された経験が少ないと、自分への愛し方がわからない。自分を認めてあげられない。自分の一番の存在である家族に愛してもらう経験が少ないのに、他人に愛してもらえるはずがないとどこか心の端で無意識に思ってしまっているのかもしれない。

そんな自分をどう受け入れていくか。自己肯定感うんぬんではなく、あるがままの自分をどう受け入れて、許してあげるかどうかが重要なのではと思っている。

私には今、恋人がいる。こんなどうしようもない私をあるがまま受け入れてくれて、寄り添ってくれる人だ。そんな彼と一緒に生きていく中で、自分に対する気持ちの変化や感情を同じように思い、考え、悩んでいる人に共有できたらいいなと思っている。