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一言で変わるのに。

3月末から在宅勤務になり、社員同士でのやりとりはほぼLINEかテレビ会議に変わった。業務上認識のズレがあると大惨事になりうることもあるので、慎重にやりとりをしている。

新型コロナウイルスが大流行している中で、このような方も多いのではないだろうか?最初は私も、話しづらい上司といちいち顔を合わなくてもいい!と少し楽になった気でいた。しかし、これを機に気付いたことがある。それは、文字だけのやりとりは一層相手の受け取り方を考えなければならないということ。

表情も、声のトーンも抑揚もない文字を連ねてのコミュニケーションの上では、どうしても冷たくとらえられがち。実際私の職場でも、どうしてああいう言い方なのか?説明が足りない、などの不満が出てきている。それはもちろん本人が言葉をないがしろしている点や根回しが下手な点も重なってのことだとは思うが、よりこういった事が起きやすくなっているのは事実だ。

「〇〇の件どうなった?」

いきなりこのメッセージだけ送られてきたらどうだろう?隣のデスクで仕事をしていて話しかけられるのとはちょっと感覚が違ってくるのではないだろうか?

「忙しいところごめんね。」

この一言があるだけで、違うのに。これだけで文字の上に相手の表情が乗るから、そのあとの言葉も受け取り方も変わる。配慮が伝わる。特に私はHSS型HSPなので、相手の気持ちや言葉のニュアンスを無意識に読み取ってしまう。家に一人の環境で、冷たく聞こえる言葉を浴びるととっても辛くなる。その気持ちがわかるからこそ、自分は特に受け取り手に誤解されないよう気を遣っていきたい。

また、先日体調不良で上司に休暇の連絡を入れた時のこと。

「了解」

返事はたったのこれだけだった。たったのこれだけ、というのは私の甘えかもしれない。体調管理すべきだったのは私だし、業務連絡なのだからこのくらい簡潔でもおかしくはない。けれども、非言語が使えない今は特に、大丈夫?と一言付け加えてもくどくはならないだろう。普段クールキャラの人も、文章もそのままでいいと思っていてはいけない。受け取り手との関係性によっては、こういったことが積み重なることでどんどん距離が遠くなってしまう。文章で損をしても良いのだろうか。違うだろう。

直接会ってコミュニケーションすることが難しい今、これまでよりもっともっと相手の心を考えることが求められる。伝え方を間違えただけで、周りとのこれまでの関係にヒビが入るなんて、悲しすぎる。だからこそ、「体調は大丈夫?」「また元気で会おう」の一言でいいから、思いやりを添えてほしいと強く思っている。

また、コロナウイルス収束後も、リモートや在宅の働き方が広がるのであれば尚更、文章でのコミュ力は鍛えておくべきだ。何気ないあなたの一言が誤解されないために。


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