「ちょっとお疲れのあなたが読むだけでフワッと癒やされる本」を読んで


はじめに この本について

「ちょっとお疲れのあなたが読むだけでフワッと癒やされる本」を読みました。

この本は精神科医であり作家の
樺沢紫苑先生が
ご自身のYouTubeチャンネル「樺チャンネル」で
人気の動画を書籍化したものです。

樺沢紫苑先生の書籍といえば
「神・時間術」「アウトプット大全」など
やや骨太なものが多い印象でした。

なので、「とうとう、一般向けを出したのか」というのが
私の最初の印象でした。

読み進めると
「自分の苦手なところも
見方を変えればずいぶん気分がふわっとらくになる」
ことを実感していきました。

私が「フワッと癒された」エピソード

失敗は「自己成長の絶好のチャンス」

私は、家事全般が苦手で、がさつなので、
しょっちゅう夫に怒られたり小言を言われています。

先日も、新しく購入して設定したWiFiを
中途半端に床置きして放置。

次の日に直して、周辺も掃除したのですが、
今度はコードの位置が不適切だと言われ。

「俺が1日残業していないだけでこの体たらくか」と言われました。

そんな失敗だらけのワタシに響いたのがこの一文。

いきなり落ち込んだりへこんだりせず
「自己成長の絶好のチャンス」だと思いましょう。

樺沢紫苑著「ちょっとお疲れのあなたが読むだけでフワッと癒やされる本」より

私には伸びしろがいっぱいあることがわかっただけ良し、と思えました。

今回のやらかしを分析して、
作業は時間的余裕をもってやること、
コード類を大事にしないのは時に危険につながるので、大切に扱うようにすることを心に誓いました。

「話の輪に入れない」の意外な対処法

無理して話の輪に
入らなくても
いいのです
存在感が薄いのも
いい個性

樺沢紫苑著「ちょっとお疲れのあなたが読むだけでフワッと癒やされる本」より

私、まさしく、「話の輪に入れない」人でして。
飲み会や懇親会は苦手でした。

「話し役だけでなく聞き役も必要」
「存在感が薄いのもいい個性」といわれると、

「なぁんだ、そのままでいいんだ」と思えました。

先日、ある方の出版記念パーティーに参加しました。
参加者130名と大規模なパーティーでした。

自分なりにそのままでよい、と思って過ごした結果、
はじめましての方数名とお話しできました。

そして、楽しい時を過ごすことができました。

この本を読んでいて私が思い出した人は


この本には、
今回ご紹介したもの以外にも、
人生の先輩であり賢者である樺沢紫苑先生の名言が
たくさん詰まっています。

読みながら、私は自分の父のことを思い出していました。

私の父は昭和23年(1948年)生まれ。
いわゆる戦後のベビーブーム世代です。

子どもが大変多い時代だったので、
勉強、就職は激しい競争状態だったようです。

そんな中、父は誰もが名を知る某大手企業で
60歳手前まで働いていました。

正直、私は学生時代までは
父の良さは全くわかっていませんでした。

平日は朝早く会社に出かけて、
帰ってきたら夕食とともに巨人戦のナイター中継を観る。
休日はゴルフの打ちっぱなしとテレビ三昧。
ぶっちゃけた話、典型的な「サラリーマンのお父さん」でしたから。

私が父のことを尊敬できるようになったのは、
社会人になって、家を出てからのことです。

私が仕事の悩みを父に相談すると、
ぽろっと名言を返してくるようになりました。

「家に帰ったら、仕事のことは持ち込まないこと。
意識して切り替えること」

「嫌な上司に当たったら、数年後には絶対異動すると思って、やり過ごしていた」

家では多くを語らず、怒ることも少なく、温厚な父でした。

その裏には
「宵越しのストレスは持たないようにする」
「ストレスをするりとかわす」
といったことができていたのかもしれません。


私が今度実家に電話する時には、
父に、仕事にまつわる話を
もっと聞いてみたいと思いました。

そこに私たちが日々の「疲れ」を
「フワッと癒やす」ヒントがあるかもしれないと
思うのでした。


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