乗船

僕の心写すように
行ったり来たりの波

赤く色づき始める
景色ひとりで見つめてる

どこまでも飛ばして行けよ
爽やかな強い風

この街並みでさえ
点みたい散りばめる

ゆっくり流れて
行くこの風景
いつかの僕が絵描いた
来たかった場所なのに

こんなにも寂しい
ゆらゆら輝く
海はブルーさ

それでも良かった
洗い流して
波の音に乗せて


踏みしめる この香り
懐かしい黄色のカーペット

微笑み合っていたよ
こんなことでさえも

一緒だと思いたい
ただのひとりよがり

曲げられなかった
べつのフェリーに乗ってく

外のデッキで
思い出している
全てを塗り替えるのさ
新たな街を見たい

こんなにも広い
果てしなく
海はブルーさ

振り返る後に
飛沫の泡
静かに消えていく

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