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本棚は段ボール

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読んだ本の感想を述べています。 ネタバレ等ありますので気にする方は気をつけてください。
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#創作大賞2023

本棚は段ボール Vol.1『夏物語』/川上未映子

本棚は段ボール Vol.1『夏物語』/川上未映子

どうしてだろう、どうしよう、なんで、どうしよう、
自分が何に対して、なんのことを、なんでと考えているのかさえわからないまま、仕事終わりの駅から自宅までの道を、あるいた。

なんで子供を産もうと思うのか、それだけがこの物語の中でずっとわからない。それ以外、登場人物の心理描写は、すべてわかる。気持ちが理解できる。でも、「子どもを産みたい」それだけは、どうしても、なんでなのかわからない。

まだすべてよ

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