少年(谷崎潤一郎)の感想文
近代小説ブームがきている今日のこの頃に読んだ本はこれ。
少年(谷崎潤一郎)
読もうと思った顛末
近代小説は、太宰、芥川、漱石、くらいしか読んだことがなかったので、誰の小説が面白いのだろう?と思い調べたところ
とある本に、
「少年」がおすすめ、妻に不倫された、信じていた恋人が複数人を股にかけていた、そういう状況になった時に、悔しいや嫉妬という気持ちの他になんとも言えない興奮があるような変態の方は、ぜひこの本を読んでみましょう!
と書いてあったので、「自分の妻が他の男に寝取られているところを想像して興奮したりする私にはピッタリじゃないか!読んでみようじゃないの!」と思い読む運びになりました。
読んでみると、10代の少年少女が、くすぐり拷問をかけたり、クソを喰らわせたり(架空ではあるが)、挙げ句の果てにはキャンドルプレイなんてし出しているではありませんか。
しかも最初は嫌がっていたが、次第に快楽を覚えだす。
嫌悪感がやがて恍惚と変わっていく描写。
な、なんやこの小説、、、一体。
なんか、高校生くらいの時は、足や尻で尻で顔を踏み潰されるプレイの何がいいのだろう?と思っていたけど、26くらいで実際に足や尻で顔を踏み潰されていると、だんだんこの上ない快楽を生じ、今ではすっかりMも行けるようになったのを思い出しました。
谷崎潤一郎とかいうやつ、どんな性癖してんだ・・・。
これを小説に昇華なんて、なんだコレコレ変態やろうじゃないか。
谷崎潤一郎ってそうなのー?
でもてっきり、寝取られとかそういうの期待していたのに。
30代妻が悪女になり旦那の友達を誘惑しS○Xした、なんて話を望んでいたのに。(官能小説読めよ!)
あいにくロリ、ショタには興味がないので、うーん、ちょっともの足らないですわ。(でも官能小説は行間を読むのクソもないから)
まあ工口描写なく、人間の嫌悪感の中に光る恍惚感を10歳の少年少女で表現するのは凄いわ。