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コロナウイルスは存在しない説(笑)ヒューマンゲノムプロジェクトって知ってる?ww

我々、一般市民は科学者ではないので、専門家の意見を比較して誰が本当のことをいっているのか?と勘を働かせるのが精一杯だ。

私も分子生物学はそんなに得意じゃないので、最前線のCRISPR cas9とか詳細は知らんがなって感じだし、内在性のレトロトランスポゾンLINE-1に付いては最近までまったく知らなかったから、同じ生物学屋さんなのに見過ごしてしまった。

そして去年から巷で話題なのが”コロナウイルスは存在しない説”。大体、この手の主張はコッホの原則に乗っ取ってウイルスの単離、そして健康な被験者で感染力の証明をしなければコロナウイルスが存在するという科学的な証拠がないことになる。というもの。

これについて、市民団体が厚生労働省にコロナウイルスが存在するという証明の提出を求めたが再三の延期ではぐらかされた。というのもソーシャルメディアによく見られる。

これ、私はうーむ。しかし、新たな病気が流行っていて、新種のインフルエンザなんだからそのウイルスは存在するでしょ?コッホの原則って現代でもまだ大事なの?という疑問があったので、この手のツイートはRTしなかったり、主張している人に論文を示して下さいとお願いしたりしたんだけど、いまいち納得できなかったのね。

リチャード・フレミング博士による解説

このHighwireというサイトはなかなか良さそうな市民ジャーナリズムのサイトで、この記事では弁護士資格もある医師であり博士号もあるというリチャード・フレミング博士をゲストに如何にPCRテストがでたらめであるかなどを解説してもらっている。

インタビューの18分あたりからの解説がこのコロナは存在しない説について明快な回答となっていると思うので、紹介するね。

結論からいうと、現代ではコッホの原則は科学者はそれほど重要視しない。遡ると2004年にヒューマンゲノムプロジェクトにより遺伝子の全長がわかったため、ウイルスの遺伝子の全長を確認できれば、それがヒト由来じゃないことが簡単にわかるようになったし、他の似たウイルスとの比較も簡単なので、全長が決まれば新しいウイルスを同定できたと考えるのが最近の基準だから。つまりコッホの原則の確認を待たずとも科学的にはもうコロナウイルスがあるというのは証明されているに等しい。

そもそも、ウイルスはないと主張している人が、次のツイートではこれは中国の生物兵器だ!っていってるのって矛盾しませんか?

ウイルスがないと認めると、中国がした史上最大規模の犯罪を追求する道が塞がれませんか?

ウイルスない説を毎日拡散している方。あなたは中国のスパイですか?それとも都合の良いお馬鹿さん・・?

因みにこのフレミング博士はスパイク蛋白の構造についてかなり詳しく、糖タンパク質のモチーフがあって、mRNAの翻訳が増幅されること、プリオンの性質を持つ部分の同定など色々とこわーい話を論文付きで解説してくれるのでオススメの動画です。

時間見つけて解説記事も書くつもり。中村先生が言ってたことを裏付けるよ。

結論

いわゆるコロナの病原ウイルスの名前はSARS-CoV-2といって、遺伝子の全長が2020年の1月の時点で明らかになっています。これが新種のインフルエンザの病原ウイルスです。確かにコッホの原則を示した論文は私も見つけられないし、いつかだれか出版すると思いますけど優先順位が低いのでだれもやらないというだけです。

このSARS-CoV-2は存在しますし、武漢のウイルス研究所でGain-of-functionの研究で人工的につくられたのが、漏れたのでは?というのがいまアメリカの下院議会で議論されていることです。