【擬態している当事者】発達障害当事者の仕事への姿勢
私はASDとADHDがある当事者ですが、健常者として擬態して生きています。
社会人になって15年過ぎた、そんな私の「仕事への姿勢」をまとめます。
あくまで私の場合ですが、身近に当事者がいる人や、これから社会人になる当事者の方の参考になれば嬉しいです。
まず結論から!
15年目社会人、続いた仕事は小学校6年間より短い
仕事、転職し続けています。大きく言うと8個め、細かいものを入れると10個以上になります。さらに今でも転職を考えています。
それはなぜか?3つの視点から考えてみたいと思います。
視点①【職場環境から考える】
この点は一般的な視点かと思います。
今までの職場には、居心地がいい職場も、悪い職場もありました。でも、長く続けられませんでした。
それは、
居心地がいい職場は
・自由度が高い
・挙動に文句言われない
・あるていど自分のやり方をやらせてくれる
・仕事内容の意味が納得できる
・ホワイトな職場環境
(定時にきて定時に帰れる。休憩きちんととれる。5分前行動とかない。押し付けられない。休みももらいやすい。相談できる)
といったことが上げられます。
今まで長く続けてこれた(いけそうだった)職場は上記の8割以上はありました。
しかし一方で完璧な職場はありませんでした。
そのため、どこかで妥協は必要であると感じています。
また、居心地が悪ければ転職に走るのは理解できます。しかし、居心地がいいのに飽きてしまうのはなぜか?そこにADHDの特性があらわれているのではないかと感じています。
何となく飽きて、新しい世界を見てみたい。
そんな願望が、心が元気であれば常にあります。
視点②【心の状態から考える】
心が元気な時と、そうでない時に、求めるものが変わります。
私は二次障害も持ち合わせていて、心の元気がもともと少なめです。
今は1人が好きだけど、適度に人と触れ合いたい気持ちもあります。
そして、心の元気度によって、人とふれあいたいレベルが変わります。
そうなると、仕事も心の変化で求めるものが変わってきます。
したがって、欲求に忠実な私は心の変化の度に転職を考えます。
プライベートでコミュニケーションが取れれば仕事に影響しないのでは?という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、私はプライベートでの付き合いはうまくできません。深くなっていくにつれて離れていきます。
そうなりたくないので、あたりさわりのない表面上のコミュニケーションレベルを求めます。相手がいてのコミュニケーションです。表面上の付き合いだけ求めますという人に、コミュニケーションをとり続けたい人はあまりいないと思います。
また、天邪鬼のような私にとっては、「仕事」という半ば強制された枠組みの中の方が、一定のコミュニケーションスキルを(頑張りによって)発揮しやすいのです。
視点③【特性面から考える】
15年社会人として転職を続けてきて、やっと特性的に向いてない仕事が分かってきました。
上記3つは、魅力を感じないから集中できないしやる気が出ないのかな~と…
した2つは、ケアレスミスが多いので「できの悪い人」の評価をもらい邪険にされがちです。
一方で向いている仕事は明確にわかりません。
感情のベクトルが、マイナス面に注目しているからだと思います。(=ASDの特性)
嫌なことははっきり「いや!」と後からでも感じることができますが、良かったことや楽しかったことは意識しずらいです。育ちの面からもあまり良いことをよしとされてこなかった弊害もあるでしょう。
自分への理解を深めて、どんな仕事なら続けられそうかな?を探し続けていくことが今の自分のベストなのかなと思います。
理想は自営業?
上記の事から、
私にとって転職は必要なことで、
心のバロメーターとなっている
ということが分かりました。
転職をよしとするとしたら、次に必要なのは履歴書。でも職歴欄を書くのが地味にめんどくさいです。それを解決するのは「自営業」だと思います。
だって考えてみてください。例えば自営業を本業として、興味のあるものに手を出しても職歴欄は「自営業」と書けばよいし、あるいはバイトを副業としてやっても、職歴欄は「自営業」と書けばいいじゃないですか。
金銭的に大丈夫ならば自営業が理想的だと思います。
結論
私にとって仕事は心のバロメーターと化しています。特性的にも転職は必要なことのようなので、収入に問題がなけば自営業者としてあれこれやってみるのが一番理想的だと感じています。
職業を選べる今の時代に生まれて、それなりに自由に過ごすことのできる自分の今の環境が本当にありがたく思いました。
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