"きたまち"に住むこととなった馴れ初めのお店。
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"きたまち"に住むこととなった馴れ初めのお店。

伊藤孝 |シロクロ製靴(奈良の小さな靴製作所)

私たちが奈良"きたまち"に
住むこととなった理由には
2つの出会いがありまして
そのうちの1つについてのお話。

さかのぼれば8年前。
広島のスニーカー工場を半年後、
2014年の3月に辞めると決め

じゃあ次は、どこで暮らそうか

と、なったときに

「せっかく広島まで来て
 地元に戻るのはもったいない」

妻の鶴の一声で
お互いの地元を選択肢から
除外したことが
そもそもの始まり。

せっかくなら、
古い町並みが残る
落ち着いた街で暮らそうと決め

工場を実際に辞めるまでの半年
で、いくつか候補地を巡り、
その中で一番好きなところに
移住しようとなりました。

その巡る候補地の最初の地が
奈良でした。

しかし、
ふたりは関東と東北の出身。
修学旅行で奈良に行った記憶も
正直あやふや。

一口に奈良と言っても
どこへ向かえばいいのかも
分かりません。

そこでインターネットで
調べて出てきたお店が

「旅とくらしの玉手箱 フルコト」

それぞれに奈良に魅せられ、
奈良に詳しい数名の店主さんで
奈良の暮らしや歴史にまつわる
雑貨を販売しているお店。

このお店に行って店主さんから
奈良の情報を聞いてみよう。

奈良に着き、
どこに寄り道するでもなく
一番最初に向かったところが
「フルコト」さん。

行ってみると
一階には、
作家さんの素敵な陶器が並ぶ
「器人器人」さん。

二階には、目的の
「旅とくらしの玉手箱 フルコト」さん

ふたつのお店が同居する
温かみのある素敵な古民家でした。

お店に入ると
器人器人さんも、フルコトさんも
奈良初心者で初見の私たちの
話しを親身に聞いてくれて、
奈良のいいところ、暮らしを色々と
教えていただきました。

思えば、古民家に抱いた
"温かみのある素敵な"印象は
そのまま店主さんたちの
印象と重なります。

広島で毎日のように怒られ
傷心の日々を過ごしていた私は、

奈良には心優しい人ばかりだ。
奈良はいいな。と思いました。
( ※ 広島にも心優しい人は
        たくさんいます)

近鉄奈良駅を降り、
美味しそうなお料理屋さんが並ぶ
小さくも活気ある商店街を抜け、

鰹節を削ってガラスケースで
売られている鰹節屋さん(当時)
を横目に

由緒ありそうな大学と
色使いがきれいな、きたまち交番。
二つの歴史ある建造物に挟まれた
道を歩き

木の格子のある古民家が残り
現代と昔がないまぜな町並み
の先にある
フルコトさん、器人器人さん
のお店。

お店に着くまでで既に
"きたまち"に魅了されていた
私たちに、店主さんの温かさは
ダメ押しとなりました。

その日のうちに
もう一つの出会いがあり
(このお話しは、また別記事にて)

次の日には
現在も住んでいる
長屋を借りる話しが
不動産屋とまとまり、

奈良以外の候補地を巡ることなく、
会社への辞表も早々に出して
年を跨ぐことなく、
奈良に引っ越することとなりました。

(この話しは続きます)

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伊藤孝 |シロクロ製靴(奈良の小さな靴製作所)
シロクロ製靴(しろくろせいか)は大仏さまのお膝元、奈良「きたまち」の小さな靴製作所。『暮らしになじむ、普段の靴』をモットーにシンプルな革靴を作っています。製靴、スニーカー工場、靴学校講師を経て2014年独立。家では愛猫の給太郎とたわむれる日々。(毎週1〜2本の記事を22時頃更新)