読書メモ リーン・スタートアップ/エリック リース
今回は『リーン・スタートアップ』を読みました。
これまでMVPやリーンの考え方などは、研修やネット記事で読んでなんとなくわかった気になってたのですが、改めてちゃんと読んで行動に移していければいいなと思い、まとめました。
概要
顧客に求められているものを正しく早く把握し続け、あるべき姿に向かって改善し続けるためのノウハウが詰まった本。
MVPの考え方は知っていたが、陥りがちな過ちやどのようにしてそれを実行に落とし込むのかが事例を含めて説明されている。
新規の製品開発が中心ではあるが、成長のエンジン・評価指標を正しく置くことについてはPMFしてからも応用が効くように感じた。
特に以下の4つの点については意識しておきたい。
学び1.スタートアップがやるべきこと
顧客が何を求めているのかの仮説を持ち続け、早くその答えを見つけるために改善サイクルを回し続けること。そのプロダクト開発の手法としてMVPでの検証がある。
Minimum Viable Product:実用最小限の製品
MVPとは構築─計測─学習のループを回せるレベルの製品で、最小限の労力と時間で開発できるもの。顧客に価値を提供できる最小限のプロダクト。完璧な製品・サービスを目指すのではなく、顧客が抱える課題を解決できる最低限の状態の製品・サービス。
学び2.実現するための目標設定
これを実現するためには目標を図るための指標を設定しなければならない。虚栄の評価指標ではなく、成長につながる評価指標だ。指標設定の計画においては、目標ー仮説ー仮説を検証できる製品とは?の順番で行う。
学び3.定期的に行うべきこと
一度成長のサイクルが回ったとしても、気づいたら成長が止まっていることがある。目標と仮説検証は定期的にやり続けること。仮説検証のサイクルだけでなく、成長のエンジンを定期的に確認すること。現状把握を大事にすること。
学び4.環境整備
このサイクルを早く回すためには環境として下記を整備すること
1. バッチサイズを小さく検証を回すこと(検証しやすい環境)
2. 変化に対応できる組織を作ること(組織環境)
3. 5回のなぜを使用する事で、本質的な原因を見つけること(問題解決の環境)
参考にしたいこと・どう行動に移すか?
1. プロダクトの方向性を考えるときも施策を考えるときも、虚栄の評価指標になっていないか?ちゃんとプロダクトの価値を発揮するための学びが得れているか、適切な問いが設定できているかを考え続けたい
2. 今はピボットが必要なタイミングではないのか?何を目指し、どんな顧客に対する、どんな仮説を持って検証を行なっているのかは常に明確に持ちながら成長し続けたい
3. 難しいと思うけど、今後プロダクトを強化するに当たって、それがマーケットの成長なのか(自然増加)なのか、マーケティングの効果なのか、営業の効果なのか、ネットワーク効果なのか、は適切に見極めて「成長につながる改善」にフォーカスできるようにしたい
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