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仕事で困ったときに向き合うコツ

立場柄、若手のメンバーから相談を受けることがよくあります。
1on1というとそれっぽいですが、よくよく聞くと仕事の相談というよりも
気持ちや姿勢に対する相談がメインだなぁと感じます。

表面上は
営業だったら、次の提案の「打ち手」に困っている、だったり
開発だったら、「トラブル」の対処に困っている、といった話なのですが、
どちらも客観的には「心理的に固まっている」状況に人は困るんだな、と
思うのです。

そんな時、自分がいつも言うのは、「別にしぬわけじゃないし、これやってみたら?」とか、「とりあえず動いてみよっか」とか、そんなアドバイスだったりします。

人は心理的に固まると、まるで打ち手がないように感じ、閉塞的な気持ちになって、対処ができないような気がしてしまうのです。


少し話がそれます。私は合気道を嗜んでいるのですが、実は心理的にすごく良く似たシチュエーションで稽古することが多いです。
「諸手取り」という状態からの技なのですが、大人の男の人に両手で自分の片手を思いっきりつかまれる、、という状況ですね。
とてもじゃないですけれど、腕力じゃ全く動きません(汗)

そんな時に大事な心掛けは「なるべく遠くから動かす」ということです。
思いっきりつかまれている片手を動かそうとしても、なかなか動かない。でも、つかまれている場所を忘れて、なるべく遠い足先から動いてみる。
足はつかまれていませんからね。
そうすると意外と相手を動かすことができて、膠着状態から脱せるのです。

何が言いたいかというと、仕事においても、トラブルや困りごとに必ずしも正面からぶつかる必要はなくて、(そういう時もありますが)
なるべく遠くの人や、別の人に助けを求める「気持ち」があるだけでずいぶんと楽に進めるきっかけを作れることは多いと感じます。

別の人の視点が助けてくれることもあるし、何なら手伝ってくれるかも。
大事なことは、眼前のトラブルや相手の反応に過度に反応しないことです。心理的に肩肘をはらず、ゆるく、動かせるところから動かしていく。

仕事にはそんな向き合い方ができれば、絶対に膠着状態は解決できるし、いつかは必ず何とかなるので、そんな気持ちで向き合っているといつの間にかそんな状況に慣れた強い自分が手に入りますよ、というお話でした。

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