怠ける努力 「上有政策 下有対策」

いま読んでいる本について先日こんなツイートをしました。

「辛い仕事を耐え抜かず『どうしたら辛くなくなるか』を調べて考えて変える」「何でも一人で抱え込まず、周りの人や仕組みに頼る」が本書の主なメッセージです。早い話、日本人の「我慢信仰」を捨てろ、という本です。
まぁ至極当たり前の話です。仕事の評価基準はアウトプットであって、「どれだけ頑張ったか」ではありません。筋トレだって大事なのは「結果」と、「そのプロセスを楽しんでいるか」です。「どれだけ歯を食いしばって耐えたか」なんてどうでもいい話です。

でも(少なくとも筆者の経験した昭和から平成初期の)日本の教育、現職、そして前職も全て、もはや「我慢信仰」「努力教」の道場かと思うほどです。わざわざ苦痛で非効率な道を選び、そして頑張った気になっている、早い話、単なる自己満足です。それで本人が満足して幸せならまだいいのですが、日本人はどんどん貧しく、そして不幸になる一方です。

2年前のデータですが、この動画によると日本人の若者の自殺率は世界最悪、幸福度や生産性もどん底です。確かに強制出社で電車に乗るとき、朝夕に電車の人身事故による運転見合わせや遅延の多いこと多いこと…。

無駄な出社
無駄な「痛勤」
無駄な服装規定
無駄な作業
無駄な会議…

筆者を含めた大多数の人達はジリ貧な安月給でこき使われる一方、社会の仕組みを知り尽くした人たちはうまいこと甘い汁を吸っています。上の動画には銀行の「信用創造」の解説がありますが、銀行は受け入れた預金の125倍ものお金を「作り出し」、その利子で儲けを出しているそうです。信用創造とは銀行がお金を貸すとき、ただ債務者の通帳に「数字を書く」だけで、その利子を含めて債務者からお金をもらえる、債務者がお金を払えなければ担保を取り上げる、そんな仕組みの事です。それを知るだけで、毎日我慢ばっかりでストレスの塊と化しているのがバカらしいとしか思えなくなります。
もっと「賢く怠ける」ことも知らないと、惜しみなく搾取されてボロ雑巾のようになって、そのまま過労死してしまいそうです。

ちょうど2年前の今頃、筆者はまさにそうなる一歩手前でした。そしてちょうど1年前の復職以来、筆者は「健康第一」「いのちだいじに」で働き、生きています。会社は社員を守らないし、むしろ平気で犠牲にすることを骨身にしみて思い知らされたからです。

そしてそれから1年間、今の会社の体質を少しでも変えればお互いにwin-winになると考えて色々発信や行動もしてきました。しかしそれも無駄だなと今更ですが理解しました。筆者が変えようとすると会社側は意味不明な屁理屈を並べ立て、全てを闇に葬ってまで現状維持に必死です。そういう会社の人達は自分の仕事や立場がなくなるのを恐れて現状にしがみつき、凝り固まった老人のように(というか実際に老人ばかりですが)あらゆる変化を拒んでいるようです。

もはや現職で無駄な努力は辞め、今後は自分に火の粉が降りかかってくるのを振り払いつつ、脱出することに全力を注ごうと思います。今週は強制出社が3回でしたが、色々理由を並べて在宅に切り替えてしまいました。
「上有政策 下有対策(上に政策あれば下に対策あり)」って筆者の好きな言葉の一つです。もう無駄な労力は避けつつ、有用なことにだけ注力するつもりです。

#SDGsへの向き合い方  #我慢に代わる私の選択肢

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