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【コラム#7】言葉を食べて生きていく

私たちのからだは、私たちが食べた物だけでできています。では、私たちの「こころ」はいったい何からできているのでしょう?

しろくまコラムにはめずらしく、少しぼんやりとしたお話です。

からだは食べ物からできている

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モビルスーツ「ガンダム」はルナ・チタニウムから作られたガンダリウム合金を使って、アナハイム・エレクトロニクス社がこしらえています(笑)一方で私たちのからだは、完成したら使用して、壊れたら修理するというロボットとは違います。

私たちはからだのなかに、自分のからだをつくる生産工場を持っていて、毎日その材料となる新しい細胞を作り続けています。その原料は100%、あなたが「手にとって口に運んだ食べたもの」から作られています。

心は言葉でできている

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物質的なからだに対して、目に見えない精神的なモノを私たちは「こころ」と呼んだりしています。目に見えないし触ることもできないモノを、私たちはいったいどうやってとらえて(認識したり表現したり)いるのでしょう?

その答えの一つは「言葉」です。こころの中を自由奔放に駆け回る想いを、私たちは言葉を使ってつかまえます。こころは言葉でしか言い表せない、ということはつまり「私たちのこころは言葉でできている」と考えることもできます。

屁理屈かもしれませんが、目に見えないし触れないものについて語るには、どうしてもそれを表す言葉や名前が必要です。ひとつのものの見方として、言葉とこころはつながっています。

感覚と言葉

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ところで、私たちは「痛い」「苦しい」といった感覚を、実は言葉によって覚えるのではないか?と考える人がいます。

子供が転んで泣くと、親は「あらあら痛いわねー」などと言葉にします。苦しそうにしてれば「苦しいの?」と声をかけたりもします。このように、自分の中に生まれた感覚(感情もそうですよね)は社会生活のなかで他人によってに「名前」がつけられていきます。このようにして実体のない感覚を学び、覚えていくというわけです。

こうした「感覚と言語の関係」をあれこれ考える中でもやはり、重要な鍵を握るのは言葉です。

言葉を食べて生きていく

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幸運なことに私たち日本人の多くは、食べるものに不自由していません。そのうえ、ある程度自由に食事を選ぶことができます。しかしその反面、あるていど健康のことを考えて食べなければいけません。

心は言葉を食べて成長していきます。見る・聞く・読むことで私たちは言葉を食(は)んでいます。そして私たちは食事と同様に、ある程度それを選ぶことができます。こころの健康を考えるならば、どんな言葉に接するかというのは大切なことです。

今日あなたはどんな言葉を受け取りましたか?そして、あなたはどんな言葉を投げかけましたか?私たちの心は、言葉を食べて生きています。


【こんなコラムも書きました。美味しいものだけじゃなくまずいものを食べよう!?】

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