見出し画像

植木に水をやる

僕は植物を育てるのがすごく苦手です。サボテンも枯らしてしまうし、発芽キットが成功したこともありません。そんな僕ですが、友人や本のアドバイスのおかげで、もう数年に渡ってオリーブの鉢植えを育てています。

育てる

数年育てているいっても、枯らしかけたことが何度かあります。水はけが悪いのか水やりが過ぎたか、育て方がまずかったのでしょう。根が傷んでしまい、「マタカ…」という事態になりました。育て方といっても、太陽に当てる、水をやる。植物を育てる基本的はこれだけです。
にもかかわらず。

植え替え

もうだめかと思ったとき、アドバイスをうけて植替えをしました。鉢の大きさはどうなのか、土の加減は良いか、上から押さえていいのか、結局水やりのしかたはどうすればいいのか。本にこと細かな説明があるわけでもなく、いちいち園芸の得意な友人に確認を取るのですが、帰ってくる答えは「草木の声を聴け」のような、ふんわりしたものばかり。

結局、研修医の初執刀よりもおっかなびっくりで植替えはなんとか成功し、いまも元気に育っています。

水をやる

夏場は朝と夕の2回、水をやります。乾いてしまって「あわわっ」となることもあれば、雨にあたった日は水をやらなくても大丈夫だったり。土の様子も毎日変わりますが、よく観察してみると、葉っぱや実の状態も日々違うことがわかってきました。

水は土の表面からゆっくり確実に染み込んでいきます。2つのオリーブの鉢植えを育てているのですが、同じ土なのに染み込む速度は違うようです。土の表面から根が少し見えている方は、もう一方と比べて根が発達しているのでしょう。

鉢の底から水が流れ出てきます。同じように水をかけてもまた、2つの鉢植えには時差が生じるようです。土と根の割合だったり、鉢の中の密度に違いがあるからでしょう。

これはどうしたらいいか?あれはどのくらいがいいか?という僕の質問。友人がいつもじれったい答えを返していた理由が、いまはなんとなくわかります。毎日みて、水をやり、触れみることではじめて植物の様子がわかってきます。小さな変化に気づいて、どうして欲しいと感じているのかを想像する力。それが、「草木の声を聴くこと」なのかもしれません。

先日、友人にそのことを伝えたら「そんなこと言ってたっけ?」と笑われてしまいました。


最後までお付き合いいただきありがとうございます。また来てください。

【オリーブ育てています。そんなお話】


いただいたサポートはクリエイターとしての活動に使わせていただきます。サポートよろしくおねがいします。