バイアスの無い知覚を邪魔するもの

ご挨拶

  初noteになります。リブセンスでUXリサーチャー、ワークショップデザイナーをしてます。弁慶です。noteでは、日々の業務の中で取り組めない事、考えながら実践できない事を中心に記述していきたいと考えてます。

 初回は「バイアスの無い知覚を邪魔するもの」としてのつぶやきです。

リサーチは認知バイアスとの闘い

 新規事業や新規サービスの為のリサーチを行う際は、常に認知バイアスとの闘いが付きまといます。特に「新たな発見」を見つけた時ほど、これまでの自分の認知バイアスになっていた常識などに気付かされます。逆に自分の「認知バイアスの気付き」が少なかったリサーチは「新たな発見の無いリサーチ」であるとも言えます。ですので、良質なリサーチが出来た時ほど、常に自分の常識や認知バイアスと格闘することになるわけです。

デッサンを体験してみて気づいた事

 そんな事を考えていた中、今年、書籍「直感と論理をつなぐ思考法」を読みました。この本の中では、論理的な思考が「あるがままに知覚」するのに邪魔になる事、及び、デッサンを通じてそれを体感できる事を知りました。私はデッサンを学んだ事が無かったので、ART&LOGICの「ロジックと感性・感覚の両方を活用した思考プロセスを体感できる」講座(2日間)にも参加してみました。

 前述の書籍や講座のデッサン体験を通じて、「あるがままに知覚」する事が「認知バイアスの無い知覚」に近く、その様な知覚を鍛えるには「論理的な思考」が邪魔をする事を自覚できました。一方で「論理的な思考(左脳)」だけで無く「直感(右脳)」もまた邪魔をする事に気づきました。

 自分の解釈では、「バイアスの無い知覚」は、論理思考(左脳)にも直感(右脳)にも依存せず中庸なモードで知覚する事が理想だと考えてます。このモードは瞑想をした時のマインドフルネス な状態に近い様に感じています。

「あるがままに知覚」する事をゆるゆると鍛えたい

 今まで「あるがままの知覚」=「バイアスの無い知覚」を独立して鍛えることは、余りしてきませんでした。行っていたのはリサーチ後の振り返りで、内省と共に意識する事が中心でした。

 また実務では、「あるがままの知覚」だけでは余り役にたちません。知覚をした後に「論理的な思考(左脳)」や「直感(右脳)」を駆使して、深く分析したり洞察する力が必要です。ですので、日頃から左脳や右脳をフル活用することに意識しがちでした。しかしながら、前述のワークでそれが時に有害となる事を改めて実感しました。

 という事もあり、実務で余り取り組めない「デッサン」やその他の取り組みを定期的に実践する場が欲しいな。と思ってます。この力が、直ぐに役立つ訳では無いけど基礎力になる様に感じているからです。でも独りでは、その様な趣味を持ちわせていないので続きそうも有りません。なので企画してみます。

  自分がやりたい「デッサン」と、自分が提供できる「認知(錯覚)などのミニワーク」を通じて、「あるがままの知覚」を鍛えるワークショプを実施します。

 興味のある方は、Facebookのイベントページに参加をポチッと頂けると幸いです。

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