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【教育】文章をきらりと光らせる『キャプ翼作文』法の練習

はじめに

今日は、伝説の漫画『キャプテン翼』から俺が着想を得て編み出した手法『キャプ翼作文』法を伝授しよう。

『キャプ翼作文』とは

キャプテン翼はサッカー漫画、いやスポーツ漫画に革命をもたらした漫画だ。熱く語ればそれだけで一稿書けてしまうが、それはやめておく。

何が革命だったか。

それはワンプレーで1ヶ月楽しめるほどの

場面切り取りの秀逸さ

である。

例えば、キックオフから、翼くんと岬くんがパス交換し、ドライブシュートを決めるまで、という試合経過でいえば5分もかかっていないシーンを、なんと四話もかけて描く。

今ではすでに常道とも言える、この手法を高橋陽一先生は編み出したのである(主観です😏)

考えてみれば、私たちは膨大な情報量を瞬時に取捨選択しながら日々生活しているので、それをリアルに描き出すためには、それらの情報をつぶさに再現しなければならない。

そのことを、地平線のはるか彼方に見えるゴールに向かって一心にドリブルをする翼くんが教えてくれた。

は!

話が逸れてしまった。

要するに、わずかな時間の出来事を原稿用紙1枚分ぐらいに膨らませる作文、それを『キャプ翼作文』と名付けている。

『キャプ翼作文』を練習しよう

例題
「今日は,プリンを食べた。おいしかった。」

さ、この子どもの日記にありがちな一行を、掌編小説へと昇華させよう。

それが『キャプ翼作文』法

モデル文

手に持った銀の小さなスプーンが,しばし空中に停止する。窓から漏れる陽光を受け,乳白色の光を微かに反射する,そのみずみずしい姿のどこをすくい取るか逡巡したのだ。
意を決し,赤褐色のカラメルソースが張力を失いひとしずくこぼれ落ちているその一点をめがけ,先が平らになったスプーンの角の部分から,ゆっくりと差し入れていく。一瞬かすかな弾性を感じる。だが,その後は何の抵抗も感じることなくすくいとることができた。
スプーンの上で,こぼれ落ちないようにバランスをとっているそれを,口に運ぶ。カラメルのほのかな香ばしさによって,さらに輪郭をはっきりさせた甘みが,先行して頭に浮かんでいた、口にしたときの幸福感を軽々と超え,私の心を満たした。
「…おいしい。」
誰に言うともなく自然に,そんなありきたりの言葉がこぼれ出た。

…さ、あなたもやってみよう😏

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