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迷路の始まりと終わりは…

目をつぶると
なにも見えない…のではなく
…見える

真っ暗な闇に
七色の小さな
金平糖のような粒が
キラキラしていたり

糸くずのような
真っ白な線が
上へ下へと
行ったり来たり

野太い地平線が
まっすぐに
ドンと
そこにあったり

さっきまで見ていた
何かの残像が
赤い色をして
たたずんでいたり

いろんなモノが
目をつぶると
…見える

でも
でもその正体は何か?と
追おうとすると
スッと逃げる

それは
「迷路」にも似て
自分の予測する道と
そこにあるモノは
違ったりする

「迷路」は恐い
予測できないモノは
不安
だから入らない
「終わり」がわからないものは
掴みようがなくて

迷路の始まりと終わりは
繋がっている…
始まりと終わりが
繋がっていれば
「終わらない」
その無限は
またもや…恐い

でも
恐いモノには
魅了されるのだ
怖さを避けたい気持ちと
その「ゾクッ」を感じたい気持ちは
紙一重

確かに
目をつぶりながら
その隙間の情感を
楽しんでいる自分が
いることを知っている

流砂のごとく
終わりなき迷路に陥る