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(左手)ドケルバン病〜やっと…次へ…(2)

次が
最強の痛みの出番だ
だって
看護師さんたちが
私の左腕を
そっと…
でもしっかりと
押さえつけてるもの…
心と体がキュッと身構える

でも
あれ?
ん…?
えっ!

最強の痛みは…?…まだ?
全然痛くなかったのですが…
注射された?

主治医の先生が
まわりの人たちに
「では、始めます、よろしくお願いします」と言うと
全員が
「よろしくお願いします」と…礼…

えー!
待ってください
その…最強の痛みの麻酔は
まだされていないのでは?
なので
まだ
麻酔が効いていないと思います

口には出せないけれど
心の声が叫んでいます

が・・・

手術は始まりました

あんなに脅された…
いえいえ…丁寧に説明された
最強の痛みは
私は
感じなかったということのようです

麻酔はしっかり効いていました

開いてみると
私の腱鞘は
なかなか
めずらしいもの?だったらしく
予定より
時間はかかりましたが
無事終わりました

けっして
原因不明ではなかったことも
わかりました

やさしい主治医の先生には
心から
感謝です

小さな手術だったとは言え
腕を上部に固定されたままの
痛みとの共存の
長い長い
病院の夜の始まりです

何度経験しても
病院の時計は
進む速度が
家とは違います
もう2時間は経ったかと思って時計を見ると
まだ7分経過…だったり
その瞬間のがっかり…

床頭台の小さな光を見つめていると
私の頭の中には
いつも
この歌が浮かんでくるのは
なぜだろう


(続きます)


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