高血圧症…二十歳の診断…本当は?…Ep1
働き始めて初めての健康診断
生まれて初めて
血圧を測った
上腕に
帯みたいなモノを巻かれて
シュパシュパシュパシュパ…
空気をいれているのか?
看護師さんは
聴診器を当てながら
小さな身長計みたいなものを
耳をそばだてながら…
じっと見ている
水銀のような棒が
ピューッと上がって
少しずつ下がる
へーっ!面白い
巻かれた帯みたいなモノは
私の上腕を
すごい力で
締め上げる感じ
シュパシュパシュパシュパの
途中で
留められたマジックテープが
バリバリッと
剥がれそうになるくらい
すごい圧力!
「痛い」と感じるくらい
看護師さんが
私の年齢を問う
「20才です」
「・・・ですよね」
一度空気?を抜かれ
もう一度最初から
またもや
シュパシュパシュパシュパ…
同じことの繰り返し
私には
その仕組みもわからない機械
血圧計を見て
看護師さんは
「血圧…高いですね」…と
言われた
首をかしげている様子が
ただ事ではないのでは?と感じた
Dr.の診察になり
こんなに若くて
こんなに血圧が高いのは
何かおかしいけれど
ホルモンの関係とか
月経前後とか
アルコールの摂取とか
家族性とか
仕事のストレスとか
・・・いろいろあるから
経過を見ましょう言われる
診断名は
「若年性高血圧」
自覚症状は何もない
痛みもない
めまいもない
しかし
これは
遠い将来の大きな病気への
助走だと
思いもしなかった…
二十歳の私