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痛みと痛みの間が・・・ない(ドケルバン症)

今までは
どんな痛みも
その痛みと痛みの間を
掬い取ってきた

耐えられない時は
それ以上の痛みを
自分に加した
太ももは
青アザ・・・だらけになる

それは
私が痛みと共存する唯一の方法

小さい頃の麻酔もない歯科治療
吐きながら耐えた毎月の生理痛
成長痛と言われた膝半月板断裂
椎間板ヘルニアの悪化と思った腎盂腎炎の腰痛
腹膜炎に進行した虫垂炎の腹痛
偏頭痛と思った髄膜炎の頭痛
コンタクトの傷と言われた網膜裂孔
打撲と言われた左足楔状骨粉砕骨折
胃痛と思っていた冠攣縮性狭心症の胸痛

痛みとの共存

鎮痛剤なんて効かない
最後は
ガン末期の疼痛のための薬でも
効かない

温めたり
冷やしたり

全く真逆の処置を
どちらが正しいのか
医者に問うが
「自分が気持ちのいい方でどうぞ」
・・・と言われたら
医学って・・・なに?
根拠って・・・なに?

そして・・・
今回やって来たこの痛みは
果たして
これまでの経験と
比べようがない

ドケルバン病(腱鞘炎)

痛みの度合いそのものは
きっと
あの時のあの方が
最大だと振り返る

しかし・・・

持続するものでもないのに
予期せず訪れる一瞬の激痛と
それから続く4秒間が
私をこれ程
非情に
苦しめる
心をまずボキッと折り
切り刻まれる

わかったのは
この痛みは
最大ではなく
最強・・・ということだ

「痛い」と声に出してみようか
泣いてみようか

やっぱり
目を閉じてみようか