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デトックスで体の柔軟性が向上するの⁈①

突然の体調不良と歯医者放浪  

学校の体育の授業で、大人になってから習ったヨガやピラティスのグループレッスンで、わたしより体が硬い人を見たことがない。

立位体前屈では、余裕のマイナス2桁、勢いつけてやっとマイナス1桁(イケマセンネ)、プラスの世界は夢のまた夢だった。

30代半ばで始めたピラティスでも、安定の体の硬さのせいか動きがぎこちない。
しなやかな動きに憧れて、自宅でストレッチしたり、いたーい痛い筋膜リリースを数回受けたりしても、一向に変化なし。

やっぱり高望みだったんだ、この体を受け入れるしかないんだと、完全に諦めていたところに、まさかの、思わぬ奇跡が起こった。

突然の体調不良がきっかけとなって、その2年後のある日いきなり、長座前屈でつま先に指が届くようになるなんて、誰が想像しただろう?
(ちなみに立位体前屈はマイナス3㎝くらいになりました)

追記:1ヶ月後、立位体前屈で床に指先がつくようになりました⭐︎

奇跡★

やっぱり調子が悪い。
3日前に虫歯の治療で銀の詰め物をして、当日はストレスがあったかなと思い、無理をしないで早く寝た。
翌日はいつも通り仕事をして、ちょっと疲れているようだったので、次の日の起床時間を気にせずに思う存分寝ることにした。
そして、自然に目が覚めた。あれっ、まだ疲れてる。
食物アレルギー持ちなので、体が重く感じることは時々ある。
でも、それとは何かが違う。
ソワソワする感じ。ザワザワする感じ。むずむずする感じ。疲れが取れてないうえに、何か落ち着かない。

やっぱり銀の詰め物の気がする。
本当は以前から気になっていたセラミックにしてもらいたかったんだけど、言いそびれてしまって大後悔。
とても無口な先生で、わたしが歯科衛生士さんと話している時に、気配を消して部屋の隅に座っていて、驚いたことがあった(ずっと会話を聞かれてた)。ちょっとわたしにはコミュニケーションが取りにくい感じだったので、もう1本の虫歯治療の予約は迷わずキャンセルした。

違う歯科医院を探そう。
セラミック治療をしていて、虫歯が再発しないように、腕に自信があるところがいい。
ホームページで治療の写真を沢山載せているところに2週間後の予約をとった。直ぐの予約が取れなかったのは残念だけれど、わたしも仕事があるし、混み合ってるのはいい歯医者なのかなとちょっと期待をしつつ、早くその日が来てほしいと指折り数えて日々やり過ごした。

そこはホームページに違わず、こちらの話を一応聞いてくれ、また治療方針も詳しく説明してくれる先生だった。
ところが詰め替えで済むと気楽に考えていたものが、虫歯の再発のしにくさを考えると、被せ物のクラウンの治療になるという。しかも、金属のフレームをセラミックに焼き付けたメタルボンドが先生の得意としてるものでお勧めとのこと。
わたしはセラミックにしたい理由を金属アレルギーの可能性があるからと初めに話していたのに、メタルとは…。「オールセラミックでないと意味がない」と伝えると、一旦はそれで治療を進めていくことになった。

しかし帰宅してから、先生の「メタル好き」という言葉が頭から離れず、そんな人にオールセラミックの治療をお願いしても良いものかと悩んでしまう。しかも詰め替えに比べ、被せ物は費用が約2倍。自分の予想よりも大ごとになってしまった。任せられる先生だとは思うけれど、心理的なハードルが若干残る。
わだかまりを抱えたまま治療に臨むのは良くないなぁ、どうしようかと思い悩んでいたところ、ちょうど日本国内にも新型コロナウイルスの感染者がちらほら出始めていた。
痛みが出ていない虫歯治療とセラミックへの詰め替えは「不要不急」ではない気もしていたけれど、未知のウイルスへの恐怖が勝って、結局は予約をキャンセルしてしまった。

歯の治療の予約をキャンセルしてしまったものの、依然体調は悪いまま。いや、現状維持どころか日増しに悪くなっている気もする。周囲にイライラを気付かれないよう振る舞うのがつらくなってきた。
休みの日でも3〜5時間睡眠で起きてしまう。以前は7、8時間は余裕で寝てたのに。年齢のせいなのかな?また、仕事後の疲れも酷くなり、帰宅後夕飯を作る前に仮眠を取らないと動けない日や、夕食後に片付けをしないで寝てしまう日ばかりになってしまっていた。
仕事のストレスなのかなぁとも考えて、メリットとデメリットを書き出してみたものの、わたしにとっては有難い職場だということを再認識するだけ。辞めるのはもったいないなぁ。でもこのまま続けていても、仕事後はほとんど使い物にならず、休日も疲れていて食べるための最低限の家事をするのがやっと。人生を楽しむことができない。しかも常時疲れていると、新しいことを始める、何かを決断することが難しくなっていた。

新型コロナウイルスの流行で外出自粛が続くなか、休日はのんびりと無理せずに過ごすのが定番になっていた。歯医者についてはまだ迷いがあったので、予約を取り直す前に、他の歯科で良いところがあればと考え直し、ネットで再び探し始める。
そんななか、より負担が少なくスピーディーに受けられるセラミック治療を見つける。
セレック(CEREC)というもの。
粘土みたいなものを押し付ける歯の型取りをせず、3D光学カメラで口の中を撮影して、そのデータを元に詰め物を作るので、治療当日にセラミックを装着できるという。予後も良いらしい。(本当かな?)自費治療にはなるけれど、費用は若干抑えめ。
この苦しみから早く解放されたい。
居ても立ってもいられなくなって、すぐに予約を取った。
虫歯治療で金属の詰め物をしてから4ヶ月も経ってしまっていた。

〈つづく〉

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