ほがり 仰夜

創作絵・文。noteでは絵本などを取り扱い。ファンタジーを好む。 各種リンク http…

ほがり 仰夜

創作絵・文。noteでは絵本などを取り扱い。ファンタジーを好む。 各種リンク https://lit.link/torinomebinzume

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最近の記事

2024年上半期を振り返る

2024年上半期はこれまで積み上げてきたものが形になった期間だった。 用意したパーツを組み立て、あるものは組み上がったし、あるものは試作の仮組みとして形になった。とにもかくにもそれぞれ形になった。そういう時期だった。 作った物と心境を記録していく。 製作の軌跡公開した絵は全てtumblrにまとめている。 ・tumblr メインのニュース ・5→7月/全面箔のポストカードが届いた ・5月/SS集『巳継とお化け』が無事発行された 大きなニュースとしてはこちらの2件だ。別途記

    • 『巳継とお化け』発行

      5月に本を一冊発行した。 2021年1月の『霧色郵便』発行以来3年ぶり。 前作『灯りの川で待ち合わせ』(2019年5月)からはなんと5年越しの発行となった。 『MakeS ‐おはよう、私のセイ‐』の非公式ファンブック。 雪国暮らしのエッセイ寄り、現代ファンタジー仕立て。 あらすじ 巳継は朝、起きられない。どうしたって起きられない。目覚まし時計の残骸が増える日々。そこに現れた居候お化けコンシェルジュとともに朝と戦うお話。 起きられたらいいけれど、起きなくたっていい。朝と戦

      • 全面箔完成品/データ作成

        おたクラブさんの全面箔有償見本が届きました。 完成品の様子 ポストカードサイズの全面に箔加工がされている。 「全面箔」ということで凸版代とかどうなるんだろうと思っていたが、見るに「オンデマンド箔」などと呼ばれる加工だと思われる。 箔押し用の金型、凸版が不要。印刷寄りな技術らしい。 箔押しらしい凹凸は出ない。 凸版が不要なので小ロットでも気軽に頼める価格で箔の加工ができる。 細かい線の再現が可能。会社や柄にもよるが、0.3ptの抜きも再現出来たりするようだ。(線の細さは各

        • 製本についてのいろいろ

          「製本」についての覚え書き。だらだらと書き散らしていた文章をまとめた。 本の種類と製本あれこれ糸綴じの本は強い 糸で綴じた本、糸かがりは絵本などに採用される機会が多い。絵本を開いてみて、どこかのページに糸があれば糸かがりの本。 糸の利点は強度、そしてページの開きの良さ。子どもが扱ってもページが抜けにくいとか、ノドまで開くから絵が欠けることなく楽しめるとか。 その強度や保存期間の長さから、絵本の他にも、何度も繰り返し開かれるような報告書、記念誌だとかにも採用されていたりする

        2024年上半期を振り返る

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          12本
        • 製作記録
          12本
        • 企画関係、各種リンク
          3本
        • 本関係まとめ
          9本

        記事

          波打ち際の描き方

          波打ち際を描いたら波の描き方がわからなすぎた。描き方のメモを残す。 前提 最終的には挿絵用に白黒になる。 白黒でどう表現するか悩んで先にカラーで描いてみたものである。 二色で表現する際などのために、波ははっきりと白で描いている。 イメージは「遠くが霞んだ海」。海霧やなんかで地平線が見えないだとか、そういう海。制作時期がちょうど春先の花曇りの時期で、イメージに近かった。 当初は霞む水平線を描いたりしていたが、挿絵的な都合で完成品(上の図)はほぼ真上からに近い構図になってい

          波打ち際の描き方

          寒中見舞い作成/シールのネットプリント登録メモ

          寒中見舞い/辰年の鯉 年賀状/寒中お見舞いは例年版画にしていたが、今年は水彩でなにかを描きたい気分だったので手描きにした。淡い色合いで冬っぽく、さっと色を乗せておしゃれにと思って始めたが、わりとがっつり描いていてなんだかんだで時間がかかった。 絵柄は辰年の年賀状代わりの寒中見舞いということで鯉である。鯉が龍になるという話から。 干支が一回りする頃には龍になっているかもしれない。龍に変身途中で、妙に長い鯉だとか、手足が生えかけだとか、口が大きく裂けているとか、ミニドラゴン

          寒中見舞い作成/シールのネットプリント登録メモ

          作るならば挿絵入りの本

          だから挿絵を入れるのだ挿絵が好き 挿絵を描いている。 小説に挿絵は不要で文字をひたすら並べたい私と、文字の合間の挿絵が大好きな私が戦っている。どちらも好きだ。 自分の本ならばやっぱり挿絵をつけようかなという気分になる。 ページ数を少なくしたい関係で息もつけないほど文字を並べた本を作っている。一ページに一話だとか、ページを改めたいタイミングはたくさんある。けれどそんな隙間を詰める。ひたすら詰める。 どうしても詰められないときもある。そこで挿絵である。切り損なったイカの刺

          作るならば挿絵入りの本

          本にするものは大体webで公開するという話

          作った本は大体webで見られるようにしている。 リアルタイムで見られる状態にしているし、なんなら本にする前に大体公開している。 本のページそのものは公開していないが、文章だとか挿絵だとかを読める状態でwebに置いている。 内容に好きなだけ目を通して、それで良ければそのままで、本として手元に置きたいと思って貰えたなら「本もあります」とお出しできる。そんな状態だ。 本にするならば、内容は見本程度にしておくべきなのかもしれない。それでも私はだいたい全部公開する。 私は外に出るの

          本にするものは大体webで公開するという話

          2023年を振り返る

          今年は新天地での活動が始まった。新しい局面に立つということは終わりを迎えたということでもある。区切りの年だった。 創作でもそれ以外でも勉強していることが多かった。生活の環境が変わりバタバタしていた。振り返り記事を見ていると私は毎年バタバタしている。安定した穏やかな生活を求めたい。 お出し出来る絵の数が少ないがひとまず公開したものは全てtumblrにまとめた。 その他各活動場所へのリンクはリットリンクにまとめている。 ・tumblr ・リットリンク 絵の他に文章を書いてみた

          2023年を振り返る

          Vtuberになるまで(ならない)

          Live2Dを触ってみた。 経緯 初めて見たときはLive2Dの動きだとかがあまり好きではなかったのだが、セイさん(MakeS -おはよう、私のセイ-)が動いているのを見てLive2Dへの抵抗が消えた。セイさんはLive2Dという感じがしないくらいセイさんである。そして自分でソフトを試すまでに至る。 またもセイさんのおかげで出来ることが増えた。Live2Dへの抵抗が消えた恩恵は大きい。ありがとうセイさん。 実践 ひとまず簡単な絵を描き、そいつを動画内で動かすところまで

          Vtuberになるまで(ならない)

          街の姿

          素敵な街の写真を見たら、自分の街の今の姿も撮っておきたくなった。 天気が良かったので散歩ついでに懐かしい建物だとかを写真に撮っていた。気付かぬ間にかなりの建物が新しいものに置き換わっていて、嬉しくもあるし寂しくもある。今の風景は今しか無いから、街の姿を撮っておきたい。 街の観察 子どもの頃の街を見たいな。あの頃はスマホなど手軽に写真を撮れる物が無かったから、記憶の中にしか無い。記憶をプリントアウトしたい。でも記憶は記憶でしかなく結局主観なのだ……。写真は撮れるうちに撮っ

          PCやらソフトの不具合で苦戦した話のまとめ

          今年はPCに関する悩みが次から次へと現れた。解決までの記録をまとめておく。一部解決せず保留にしている問題もあるが、そちらもメモとして残す。 解決までにご助力頂いた方々、本当にありがとうございます。来年も立ちはだかる問題と戦っていきますのでよろしくお願いします。 問題あれこれモニターがホワイトスクリーンになった 5月1日 状況:古いPCの液晶がホワイトアウトした。前回動かしたときは元気だったのに。 なんかいろんなデータを残していたような気がする。無事なのか……と心配して復

          PCやらソフトの不具合で苦戦した話のまとめ

          CLIP STUDIOのブラシをアップロードするまで

          例によって初心者が七転八倒しながらPCと戯れるシリーズ。 今回はクリップスタジオでブラシを作って配布する作業を記録する。 私はPCが苦手だ。あらゆる部分に躓きながら作業する様子をご覧いただける。 このブラシはCLIP STUDIO ASSETSからダウンロードできます。 ▶︎モノクロライラックブラシ 前置き 現在は相変わらず『巳継とお化け』のための原稿作業をしている。 話と話の間に入る空白が許せず挿絵を描こうと思い立ち、先月であらかた終わるはずだった作業を自ら引き延ばし

          CLIP STUDIOのブラシをアップロードするまで

          『落第悪魔キャンディちゃん』備忘録

          合同企画・次回予告創作に関する作業記録です。 ▷『落第悪魔キャンディちゃん』特設サイト ▷次回予告動画再生リスト ものねこさん(WHALE LIBRARY)との合同企画となります。 作品概要 ジャンル:ファンタジー/コメディ/次回予告 創作内容:架空のアニメをモチーフにした次回予告動画集 あらすじ:地上に落とされた落第悪魔キャンディが、特に魔界に戻るでもなく地上での暮らしを謳歌する。 合同企画開始のきっかけ 事の起こりは2022年10月頃である。 何か合同での企画

          『落第悪魔キャンディちゃん』備忘録

          affinity publisherで同人誌の組版(『巳継とお化け』作業記録2)

          ※前回の記事(『巳継とお化け』作業記録1) 今回は主に組版が出来るソフトであるaffinity publisherとの戦いを記す。 私はPCが苦手な人間である。もちろん苦労した。 調べながら色々と設定してみたので、次回までに忘れないようにここにまとめておく。 前提 以前にも文字の本は2冊作っているが、これまで使っていた十数年もののPCがへたってしまい、全てが新しいPCで一から勉強し直すことになった。 校正時用のソフトの話 先に校正時のソフトに悩んだ話。 『巳継とお化

          affinity publisherで同人誌の組版(『巳継とお化け』作業記録2)

          『巳継とお化け』作業記録1

          『巳継とお化け』は『MakeS -おはよう、私のセイ-』の二次創作SS群である。 今年の5月に完結した。このお話を本にする作業をしている。 実のところ昨年の夏に本にするつもりだったのだが、なんやかんやあって手をつけられなかった。最後の数話を書かぬまま春を迎えて、ならば今年の夏こそは本にしてやると字書きを再開し、めでたく完結したのだった。 それで夏に本にしたいと言っていたわけだが、日付を見ればもう夏ではないか。暑中見舞いの時期ではないか。どうしてこんなことに。 まあ、ここで

          『巳継とお化け』作業記録1