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全面箔完成品/データ作成

おたクラブさんの全面箔有償見本が届きました。

完成品の画像

完成品の様子

ポストカードサイズの全面に箔加工がされている。
「全面箔」ということで凸版代とかどうなるんだろうと思っていたが、見るに「オンデマンド箔」などと呼ばれる加工だと思われる。
箔押し用の金型、凸版が不要。印刷寄りな技術らしい。

箔押しらしい凹凸は出ない。
凸版が不要なので小ロットでも気軽に頼める価格で箔の加工ができる。
細かい線の再現が可能。会社や柄にもよるが、0.3ptの抜きも再現出来たりするようだ。(線の細さは各社の仕様を要確認。)
普通に絵を描く感覚でデータを作れるため箔加工のハードルが下がる。
会社によっては箔の上に印刷をしたりできるらしく、表現の幅が広がりそうだ。

データ作成

箔用のデータを作るとなると、どうなるかさっぱりわからない。
せっかくの見本なので実験がてら線画を作成した。
ベクター線などの整った線ではなく、手描きに近いの揺らぎのある原画を用意。
太さの異なる線、入り組んだ線、細い抜きなど、潰れるのを覚悟していたがきちんと出ていて凄い。

原画(データは背景色なし)

線の箔がボサボサになったり、剥がれてきたり、潰れたりして線が出ない可能性があったが、かなり細かな部分まで綺麗に表現されていた。なんならもっと細かい線でも大丈夫だったらしい。
太い線でベタが抜けたりする場合もあるがそこも心配なかった。

見本はクラフトボードアース(クラフト系の厚紙)とケンランスノーに印刷されており、どちらも問題なく定着していた。
クラフトボードの凹凸で箔が剥がれたりもしそうだったが綺麗に乗っている。
箔も17種類ほどあるが、それぞれ均一に線が出ている。

所感

自分の絵を箔で見るとやはり愉快である。
価格やデータの作成から尻込みしていた箔の世界が開けて嬉しい。
様々な箔と紙の組み合わせも見られて効果や雰囲気も見られる。とにかくキラキラしている。今後本を作る際に選択肢が広がった。
貴重な機会をありがとうございました。

正面からの写真と光を反射している様子

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