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「ここにはないもの」

12月7日(水)に発売される乃木坂46の31thシングルのタイトルが「ここにはないもの」と発表されました。

きょう11月5日(土)19時30分から乃木坂46のYouTube公式チャンネル「乃木坂配信中」にて生配信で初披露されました。

31thシングル「ここにはないもの」
(作詞:秋元康 作曲:ナスカ 編曲:the Third)

■選抜メンバー


齋藤飛鳥(センター)
与田祐希、山下美月、遠藤さくら、賀喜遥香
秋元真夏、梅澤美波、久保史緒里
金川紗耶、鈴木絢音、田村真佑
早川聖来、筒井あやめ、阪口珠美
岩本蓮加、柴田柚菜
林瑠奈(初)、弓木奈於

以上18人(配信時の参加メンバー)
選抜メンバーの詳細は、あす6日(日)24時から放送の「乃木坂工事中」内で紹介されるとのこと。これでフルメンバーだとすると、前作(好きというのはロックだぜ!)より1人少ない編成となります。

作曲のナスカは、音楽ユニット。坂道シリーズでは欅坂46への楽曲提供でよく知られています。「エキセントリック」「危なっかしい計画」「避雷針」「黒い羊」「角を曲がる」(平手友梨奈ソロ曲)、櫻坂46へは「条件反射で泣けて来る」。

乃木坂46の作曲家陣では、「気づいたら片想い」のAkira Sunset、「制服のマネキン」「君の名は希望」「きっかけ」「サヨナラの意味」などの杉山勝彦が『神』として親しまれていますが、ナスカ提供楽曲は「ジコチューで行こう!」(2018年)。こちらも飛鳥センター曲です。

■齋藤飛鳥のメッセージ


以下、全文です。

「こんばんは、齋藤飛鳥です。こんばんは。まず配信を見てくださってる皆さん、ありがとうございます。改めまして、私は11年、約11年在籍した乃木坂46を卒業することに決まりました。

えー、そうだなぁ、、、ちょっと、発表してからこうしてすぐに生の声を皆さんにお届け出来ると思っていなかったので、流石にちょっといまそわそわしているんですが、みなさんブログも読んでいただけましたでしょうか。

えー、そうだなぁ、、、私は、、、ずっとですね、自分のことをお話ししたりするのが恥ずかしいなぁっていう気持ちがありまして、多分今こうやって、しっかり皆さんに「じゃぁ飛鳥、好きに喋っていいよ」っていうお時間をもらえるのって私、自分がセンターをやって回った全国ツアーの時とか以来なのかなぁって思うと、まだちょっと、気恥ずかしいような気もするんですが、、、私、この恥の気持ちっていうのを大事にしたいなっていうふうにも思っていたんですが、こうやって自分の中の大事な気持ちを皆さんにお話ししたりするときに、なんかもじもじしたり、恥ずかしいなって思ってるばかりじゃいけないなと思って、そんなことも11年で学べました。何より、11年、すごく楽しく活動してきました。いろんな場所に行ったし、いろんな人に会ったし、多分今年だけで言っても、何人と出会って、幾つの場所に行ったんだろうなって思うぐらい、毎日楽しく活動させていただきました。

特にまたツアーの話になっちゃうんですけど、今年の夏のツアーも、ああこうやってこの景色見れるの、もしかしたら最後かもなぁって思いながら、実はやっていたので、いつもに増して、お客さんの様子とか、メンバーの・・・楽しそうな姿とか

(そっと後ろを向く。震える背中で深呼吸をしてから、涙声で)見てました。

(ようやく振り返って、けれども涙を堪えながら、時折ドレスの裾で目元を隠しながら)

今年は特に、なんか色んな子が話しかけてくれて。楽しかったんですね、すごく。

うん。すごい覚えてるのは、メンバーじゃないんだけど、北海道・真駒内の会場で天井がすごい、光が映るような天井で、ファンの人のサイリウムが、すごい反射してて・・・(その光景が甦ったのか、うつむいて涙声で)綺麗だなぁって思って。

うん、なんかお星様みたいだなぁって思って・・・

神宮も久々に立って。こっちのステージからあっちまで伸びてる光線みたいなライトやっぱかっこいいなとか思って。

色んなことが一つ一つ、大切な記憶になりました。

きょうこうやって配信始まる前までは、、、急に発表したし、私が卒業するまであんまり時間がないかなと思ったので、きょうはとりあえずファンの人にありがとうって言おうかなと思ったんですけど、今私が喋ってるここにメンバーがいっぱい並んでて・・・ああ、なんかちゃんと寂しいなって今。卒業決めてから多分、初めて涙が出ました。

ああ、なんか寂しくなっちゃった。


そんな大切なみんなに、大切な時間をもらって、私を送り出すためにみんな色んなふうに動いてくれててすごく感謝しています。今から披露させていただく楽曲も、みんな一生懸命振り入れしてくれて、すごく素敵なものができました。ちょっと泣くのはもうこの辺にして、せっかく作れた素敵なパフォーマンスを皆さんにいい形でお届けしたいなと思います。

じゃぁ、行きますね。泣いたの見なかったことにしてもらっていい?

では、ここからは皆さん、心して見てください!

私たち乃木坂46の最新シングル。聴いてください。「ここにはないもの」。」

■パフォーマンスと歌詞の世界観〜空を飛ぶ鳥のように、君に翼をあげる〜


迷いのない、はっきりとしたピアノのイントロから始まる。
飛鳥の一人称によるソロパートは、彼女自身を表すダイアログのように響く。元々、低音域が強い飛鳥の歌声は、高音域をテンポ良く軽やかに奏であげるピアノの旋律によくあう。

白いドレスは、乃木坂の纏う清楚なイメージをそのまま表していて、同時に飛び立つ白鳥のようにも映る。

パートごとのメンバーの歌声が入れ替わり立ち替わり、歌の主人公である「僕」の心情を歌い上げながら、曲はサビへ向かう。

飛鳥を象徴するしなやかで軽やかなダンスに、周囲のメンバーが呼応していく。カメラが引くと、白いドレスが夜の帷の中で蝶々のように舞う。

ダンスの部分部分には、乃木坂の歴代の楽曲から、象徴的なダンスシーンが挿入される。「ごめんねFingers crossed」や「Actually…」、「シンクロニシティ」や「Sing Out!」、「帰り道は遠回りしたくなる」、「サヨナラの意味」・・・

やがて、センター・齋藤飛鳥を中心に、メンバーのしなやかなダンスが白いドレスとともに、まるで羽根のように、翼のように羽ばたき始める。

かつて、小さくて頼りなくて、自分に自信のない、雛鳥のようだった少女は、今はもう大人の女性に変貌していた。

あの頃と変わらない、華奢な身体なのに、彼女の背中には飛び立つための大きな翼がある。

羽ばたくべき時を待っていた。

彼女を守り、育んできたメンバーは、その多くがすでに巣立ってしまった。何度も何度も繰り返されてきた、旅立ちのあの寂しさを、彼女は小さな身体でずっと受け止め続けてきた。

いつの頃からか、少女としての面影が消え、その代わりに芯の強い、独立した女性としての美しさが刻み込まれた。

旅立ちの日に、燦然と発光する。そうやって卒業していくメンバーを、彼女はいつもまっすぐ見据えていた。曇りのない目で。

そうして、自分が羽ばたく時が来た。

その翼を与えてくれたのは、かつて彼女が避け続けていた、「他者」だった。怖くて、自分とは相容れない存在。自分の殻に閉じこもっていれば、「他者」の恐怖から逃げられた。でもそれは、有り合わせの板を並べて作った、安普請のようなものだった。

グループが巨大化するにつれ、うねりもまた大きくなる。土くれのように脆弱なその場所は、吹き消されてしまいそうになった。

孤独の中へ、夜の帷の中へ。でも、違うんじゃないか。

ある日を境に、彼女はそんな自分に決別したのかもしれない。おそらく、誰にも気づかれない時に、誰にも気取られないように、そっと、しかし確実に。

君に、翼をあげよう。

空を飛ぶ鳥のように。

「そばにあるしあわせより 遠くのしあわせ掴もう 君がいてくれたから 素敵なサヨナラを言える」

■撮影場所


東京スカイツリーを背負う形で、高層ビル屋上のヘリポート上でパフォーマンスされました。位置関係からおそらく、東京スカイツリー・イーストタワーだと思われます。

風が時折、強く吹いていたので、メンバーもスタッフさんも寒くて大変だったと思います(あと高くて怖かったと思います)。

本当にお疲れ様でした。

素晴らしい配信でした。

飛鳥ちゃん、メンバーの皆さん、ありがとう。

■11月4日 卒業発表の日のブログ


自分の備忘録としても、ここにスクリーンショットを貼っておきます。



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