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話題の半導体メーカーをリーディング。

こんにちは。リーディングカウンセラーの白蝶レイです。
ここ2~3年、コロナ感染症の流行と共に、世界経済では、あることが取り沙汰されています。

2020年秋以降、コロナ拡大と共に、世界的に広がった半導体不足です。

米国の要人は、なぜ韓国や台湾に行く?


米国バイデン大統領は、今年5月、日本より先に韓国を訪問し、サムソン電子の半導体工場を視察し、同社の会長と会談を行っています。

今年8月初旬には、米国下院議長のナンシー・ペロシ氏が電撃的に台湾を訪問しました。ペロシ氏は訪台時、TSMC社との会談に最も長い時間を割いたと言われています。

なぜ米国の要人は、世界情勢が緊迫化する中、わざわざ台湾や韓国を訪問するのでしょう?

それは、世界の半導体の87%が台湾、韓国、中国で生産され、世界の半導体チップの54%が、台湾のTSMC社で製造されているからです、・・・・と言っても過言では無いでしょう。

半導体とは、電気を通す「導体」と、電気を通さない「絶縁体」の中間の性質をもった、シリコンなどの物質や材料のことです。
現在の電子機器、コンピューターやスマホやパソコン、自動車や交通網などは、頭脳となる半導体チップがなければ動かすことが出来ません。

しかし半導体製造には、多額の投資が必要なため、急な増産が難しいと言われています。
TSMC社やサムソンに、今、米国の要人が行かなければならない理由がある訳です。

という訳で、「セミコンダクター・マニュファクチャリング( Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.)」、略してTSMC社のエネルギーってどんなものか?リーディングしてみました。

TSMC社のエネルギー

1980年~90年代、日本の半導体は「日の丸半導体」と言われ、世界一のシェアを誇っていました。
今や台湾メーカーにその座を奪われてしまいましたね。

そこの所の事情は、今回はちょっと置いておきまして。
TSMC社のエネルギーをリーディングしてみましょう。

見えたビジョンは、左側に伸びていく何本もの線です。
今をときめくTSMC社、事業も上り調子なんだな・・・・と思いきや。
そのうち中心となる1本の線が、下の方から、ぽっきりと折れてしまいます。
真ん中ではなく、下の方が折れていることから、技術の下支えや土台となる所の力が、弱っていくように感じました。
また、白い看板がストンと落ちてしまいます。
看板を外す=事業を辞める、もしくは事業を転換する、と解釈しました。
更に、黒い煙がもくもくと下から上がっていきます。
看板を外し、やがて煙のようにTSMC社の半導体事業が消えてしまうと解釈しました。

今をときめく半導体製造ですが、いつまでも栄華が続く訳では無さそうです。

会社のリーディングをしていて思うのですが、どんな会社も生き物のようなもので、終わりがあるんだなと。
何十年も世界の覇者であり続けるような事業を経営するのは、並大抵のことではありませんし、そもそも、そういう風には、世の中なっていないのでは?と思う次第です。

SONYのエネルギーをリーディング

日本の高度成長を支えた家電業界。エレクトロニクス。
やがて韓国サムソンが台頭し、シャープは台湾のフォックスコングループに買収され、不正会計問題に端を発する東芝の迷走など、日本のエレクトロニクス業界も、ずいぶん変わってしまいました。

そんな中、SONYグループは、2021年度の連結決算で売上9兆円、営業利益1兆円を超え、過去最高を記録したそうです。

ネットバンキングやエンターテインメント事業などで多角化に成功し、エレクトロニクスだけではない事業形態をとっていますが、SONYでは、いまだ半導体事業も継続しています。
CMOSイメージセンサーという分野では、世界40%のシェアを持つ最大手の地位をキープしています。

という訳で、SONYをリーディングしてみました。

ゆるやかに左上に上る、川のような流れが見えます。
傾斜はなだらかで流れもゆっくりですが、幅が太いため、安定している。
途中でぽっきり折れるような心配が無さそうです。
無理せず着実に成長している会社、と解釈しました。
何となくSONYさんは、スピードの速い会社なのでは?と想像していましたが、リーディングでは、ゆっくり着実に、安定感のある事業を目指しているように感じました。

一方で、白く丸く見えるSONYの周りを、真っ赤なドーナツのような輪がぐるりと囲んでいます。
SONYの周りは、敵だらけに見えます。
買収しようと狙っている海外ファンドだったり、各分野のライバル企業であったり、隙を見せればサイバー攻撃やスパイ行為の危険もあるかもしれませんね。
SONYはそういう危険を常に感じながら、孤高を守っている様に感じました。

熊本に進出するTSMC社とSONYの合弁会社

TSMC社が日本政府の後押しの元、熊本に子会社を設立する計画を発表しました。
2022年より工場建設、2024年までに生産開始するそうです。
当初はTSMC社100%子会社の予定でしたが、最終的にSONYも出資し、20%未満の株主になるそうです。
また、自動車部品大手のデンソーも少額出資するとのこと。
Japan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)というそうです。

九州はかつて、シリコンアイランドを言われたほど、半導体企業が集積してきた地域です。

アメリカのシリコンバレーも、もとはといえば半導体メーカーが集まっていたことからそう呼ばれてきました。
今、シリコンバレーでは、台湾や中国企業によるスタートアップ企業の囲い込みが盛んのようです。

日本人技術者が報われるシリコンアイランドになってほしいですね。



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