真っ白な積雪が3億人を救う

コロナ禍のロックダウンで
インド周辺の大気汚染が改善されたニュースは記憶に新しいですよね?

そのおかげで
3億人の生活を支えているインダス川流域の雪解けが
今年はゆっくりとしたペースとなりそうだというニュースがありました。

インドやパキスタンだけではなく
ネパールのヒマラヤ付近でも
ここ10年間で初めて空気の状態が改善されたという事です。

空気がきれになったという事は
積もった雪に落ちるススやホコリが少なくなり、
雪がより白くなります。

白は黒よりも赤外線を多く反射しますよね。

だから白い雪は、黒が混じった雪よりも溶けにくいという事。

衛星データの解析では
このエリアの雪に混じる不純物は
過去20年の平均より30%も減ったそうです。

計算によると
6.6立方キロ分の水が春から夏に蓄えられるそうで
ちょっとした貯水池と同じくらいの役割を果たすとか。
少なくとも3億人の飲料水を川に頼っている人たちにとっては朗報です。

UCサンタバーバラ校の研究チームによる発表です。
論文はこちら。


このエリアは地球温暖化により氷河の面積が縮小していて
川の水量減少が国家間のトラブルになるのではないかと言われています。

少なくとも今年はその動きが少し遅くなったようです。





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