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朝食のパンを辞めたらもっとパンが好きになった

物心ついた頃から、毎日の朝食はパンを食べていた。
かれこれ15年くらいだろうか。
焼きたてのトーストや菓子パン、クロワッサンやロールパンなど大好きなパンを
毎朝食べていた。
私はパンが大好きだった。

社会人になってから、私はエステに通いだした。
エステのお姉さんに
「パンは小麦の塊だからお肌に良くないよ」
と言われてしまった。
すごくショックだった。毎日パンを食べているからお肌が荒れちゃうのか…と。
あんなに大好きだったパンを一瞬で嫌いになりそうだった。

それから私は朝食のパンをやめ、お米を食べるようになった。

パンを避けるようになり、自然とパンを求めなくなったし、パンを食べなくても意外と普通に生きていられた。
なんだ、わたしにとってのパンはその程度だったのか。なんてね。
家族や友達は心配していた。
あんなにパンが大好きだった私が急にパンを食べなくなったから。


しばらくして私の前にパンがやってきた。
母が買ってきた。
新しいパン屋さんができたそうで。そこのパンを。
私は思わず食べてしまった。
「…ぉぉぉおおいしいいいいい!!!」
数ヶ月ぶりのパンだった。
こころの底からの美味しいが出てしまった。


こうして私は、またパンが好きになった。
大好きなパン屋さんがたくさんあるし、これからも増えていくだろう。
以前のように、極端に毎朝食べることはもう辞めた(笑)
たまーに食べたくなったときに食べるようにしている。
毎日食べていた時よりも、ひとつひとつがより美味しく感じられるようになった。
そしてその度に幸せを感じるようになった。

あって当たり前のもの、居て当たり前の人などが周りに溢れている。
そこから少し離れてみるとそのありがたみがより感じられるはずだ。
このパンと同じように。


〜素敵な大人になりたい〜



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