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クレーンゲーム

あれは絶対に1回で終わらせる気がないだろう。
クレーンはうまい具合に掴むと上まで持ち上げる。
そして期待と興奮で見守るこちらを欺くかのように振り落とす。
「もう1回やったら取れる!」という謎の自信が出てしまう。
これを数回繰り返すと、気づいたら大金がなくなっている。

こうした経験が一度でもあるのではないでしょうか

この記事を書きながら、思い出したことがある。
中学生の頃、クレーンゲーム好きの友人と遊んだ時のことだ。
「私これ得意だから取ってあげる。イロミ好きなのある?」
と聞かれたので、流行っていたクマのぬいぐるみを希望した。
彼女は見事に2回で取ってしまった。そしてそれを私にくれた。
「ありがとう!すごいね!これ私がもらってもいいの?」
「いいよ!私モノは欲しくないから。ただクレーンゲームがしたいだけだから」
彼女はそう言っていた。

クレーンゲームは、モノを得るためだけにする物ではない。
その経験、やりがいを楽しむ場合もあるのだと気付かされました。

老若男女、誰でも気軽に楽しめる。
クレーンゲームを作った人、すごいなぁ。

そんなことを考えながら、今日もゲームセンターにふと立ち寄る。
たくさんの人が、各々の好きな透明な箱に群がっている。真剣な眼差しで。
もちろん、私もそのひとりだ。


〜素敵な大人になりたい〜


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