X-E4にするか、X100Vにするか、このままいくか
カメラや写真から遠ざかっていたわけですが、気温の上昇とともに、少しカメラ熱・写真熱が盛り上がっています。
やはりカメラや道具は使ってナンボの世界だと思うのです。もちろん、飾って楽しむもいいものですが、車だって運転するほうが楽しいですし、走っている姿の方がかっこいい。防湿庫の番人となっているLeica Qは、大切に使っていただく方にお譲りするのがいいのでは、と考えています。質実剛健でシンプルなデザインはとてもよいのですが、正直なところ棚に飾って眺めておくようなデザインではありません。Leicaの沼にハマりそうになりましたが、今回は回避できそうです。今後、急にM10やM11に興味が出始めるかもしれませんが…。
カメラ熱・写真熱を取り戻したきっかけは実に単純で、新しいレンズを手に入れたから。フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2というレンズです。FUJIFILMのXマウントにそのまま装着でき、電子接点を通じF値などの情報が記録されるというもの。MFレンズなので、AF用のモーター、機構がない分、コンパクトでかなり小回りが効く。デザインもすばらしい。ピントリングや絞りリングの操作性もしっかりしていて楽しい。かなり癖があるレンズのため、その癖を見極めつつピント合わせをして、シャッターを切っていると「写真を撮る行為」を否が応でも意識させるのです。写真を撮るのはやはり楽しい、と思わせてくれます。
しかし、先述したようにかなり癖があるのです。ピーキング（ピントがあった部分に色がつく機能）でピントがあっているかと思いきや、ちょっと手前に来ていたり、光の加減で全体的にモヤがかったり。発売されたばかりのレンズなのですが、オールドレンズの雰囲気を存分に感じます。
私はオールドレンズの沼には（まだ）はまっていません。「エモエモ」な写真にどうしても馴染めないのもあります。確かに味があるレンズ、写りは好きですが、「そこまでしなくてもいいんじゃない？」という感じの、フワフワした写真は非現実感を感じ過ぎてしまい、どうしても好きになれないのです。
このようなことを考えながら、価格.comやマップカメラを眺めていると、機材を一新したくなるのは、私だけでしょうか。購入当初は「これしかない」と思っていたものの、新しいカメラやレンズを見て「こっちがいいなあ」と浮気したり、使いこなせなくて宝の持ち腐れになっていないか、と悩んだり…。
写真が上手い人は機材の云々にかかわらず上手い。これはもう自明のことであり、誰もが納得することだと思います。私の場合は写真を撮ることはもちろん好きですが、その前にメカとしてのカメラも好き。なんなら防犯カメラでさえも「おおCanon製」などと、ちょっとワクワクしたりする（私だけではないと願いたいです）。手持ちのカメラを眺めているだけでも嬉しくなるのですが、棚や防湿庫に並んだカメラやレンズを見て「うーん、使ってないなぁ」と思ってしまう矛盾も抱えています。やはり道具は使って初めて道具になる。
今現在持っている機材は、「Leica Q」「X-T3」「XF56mm F1.2」「NOKTON 35mm F1.2 Xマウント」「RX100 M3」「α6400」「SEL18135」。そのうち最後の3つは妻と共用なのですが、並べてみると多いです。その中で毎日のように使っているのは「X-T3」と「NOKTON 35mm F1.2」の2つだけ。しかも最近X-T3は重いなぁと感じていまい、持ち出すことが億劫になりつつある。本当に勿体無いことです。
写真は撮れば撮るほど上達します。やはり毎日のように持ち歩くカメラが欲しい。GR3も以前使っていましたが、あれはあれで小さ過ぎ、散歩の際などは「これだったらiPhone一台でいい」と思い売却しました。
そう、結局わがままなのです。それなりに考え、今後に思いを馳せカメラやレンズを買うのですが、ピッタリ来ないと「勘違い」してしまい、下取りをして新しい機材を買う。この繰り返しなのです。自分でもほとほと嫌になる。この甘えを断ち切るためには、仕事で使うSONYのカメラだけ残し、今持っている機材を一新して、一番気になっているカメラ「X100V」だけでまずは頑張るか、あるいは使わないカメラだけ下取りに出して、もっと気軽に持ち歩ける「X-E4」を購入し、あとは今の環境で頑張るか。それとも、なにもせず、今の環境のままいくか。いずれにせよ、道具をきちんと使ってあげる環境に移行した方がいいのではないか。そもそも、カメラや写真は楽しむためのものなのに、こんなことを考えている暇があればシャッターを切ったほうがいいのではないか。
こんなことを年始からずっと考えていたら、4月になりました。どうしたものか。
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