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ぴーちゃん

昨日、友人宅へ半年ぶりにお邪魔した。
ラインで、
『仕事辞めました。新しい家族を迎えます』
とあったので、

まさか!?

と思って、オメデタモードになったのも一瞬、
「犬飼ってん!」とのこと。

それで、ぴーちゃんの事を思い出したのでnoteに書く。

私は小さい時に、公園でひよこ売りのおっちゃんから、親に黙ってなけなしのお金でひよこ(ぴーちゃん)を買った。

近所の友達3人も一羽ずつ買って、
各自持ち帰った。

ぴーちゃんを飼った翌日、
ぴーちゃんを外で散歩させている最中、私ら近所の子ども達は、なぜか真横でボールで遊んでいて、私の投げたボールがぴーちゃんに当たってしまった。

ナーーーー!!!

イチゴパックのカラ容器にティッシュを敷いてぴーちゃんを入れて、毎日祈った。

ぴーちゃんは、ずっとじっとしている。

「ピィ」とも言わない。

小学校から走って帰り、イチゴパックの前で生存確認をし、習い事に行った。

ぴーちゃんはその3日後に天に召された。

ぴーちゃあああん!(泣くしかない)

(ほんとに、悲しかったわ。わんわん泣いた)



ぴーちゃんのお墓は、蒲鉾板にマジックで
『ぴーちゃんのおはか』と書き、穴を掘って淀川の土手に埋めた。

近所の子どもらで、見送った。

『自分のせい』でぴーちゃんをあの世に送ってしまうなんて、と涙無しでは語れない。

父は、
「にわとりにならんでよかったやん。朝からうるさいぞ」と言ったので、私は大人が大っ嫌いになった。

母が、手のひらに乗せるとピーピーとかわいく無くヒヨコのおもちゃを梅田のキディランドで買ってくれて、少し救われた。

近所の残り2羽のひよこ達は、1羽は散歩中、近所の猫に連れ去られ、1羽は凍死してしまった。

全滅😭

もう、私が見る限り近所の景色は灰色だった。

友人のかわいい小さな犬を見て、かわいいけど、複雑な気持ちになった。

どんな命でも、いつかはなくなる。

飼ったばかりの友人に、そんな気持ちを悟られないように、
「かわいいなぁ、小さいなぁ」というのが
精一杯なのでした。

ぴーちゃんを思い出して絵を描いたら、全然描けなかった。
まだましなやつをトップに載せよう。





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