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【イギリス生活】夫がトルコ人の経営する床屋(barber)に行ったおはなし。

先日、イギリスで夫が初めてトルコ人が経営している床屋に行ってきた。

わたしたちが住んでいる家の近くには、何軒か床屋がある。その日(土曜日)、どうしても髪が切りたかった夫は、ネットで検索したところ、営業している床屋が一軒だけ見つかった。(海外あるある、お店の土日休み)

その一軒が、トルコ人が経営している床屋だった。そして、そのお店に電話をかけると、「うちの店は予約とかそういうのは、やっていないからいつでも来ていいぞ!」と言われたので、結局その日の夕方に行くことにした。


お店に着くと、人気店なのか満席だった。
と言っても、ヘアカット台は全部で5席。割とこじんまりとした小さなお店だった。


長椅子に座って呼ばれるのを待つこと10分。
夫のところへスキンヘッドの男性理容師(40代くらい)が現れ、ヘアカット台に案内してくれた。
彼はイラン人らしくイギリスに来て20年経つとのこと。腕にはがっつりタトゥーが入っていて少し強面だが話してみるととてもフレンドリーで、笑顔も素敵。


席に着くと、「どういうヘアスタイルにする?」
と聞かれたので、予め用意しておいた希望のヘアスタイル画像を見せながら説明したところ、快く「わかったよ!」と言ってくれた。


と言うのも、以前イギリスで行った別の床屋は希望のヘアスタイル写真を見せても「うーん、こっちの髪型の方がかっこよくて、似合うと思うよ!よし、こっちの髪型にしよう!」と言って、結局希望したヘアスタイルにはしてくれなかった、という少し苦いエピソードがある。


しばらく会話をしていると、そのイラン人理容師は「中国人か?」と聞いてきた。(海外あるある)「いや、日本人だ!」と言うと、「おぉ!そうなのか!この店に日本人が来るのは珍しいんだ」と少し驚いていた。


床屋の中を見回すと、イギリス、トルコ、イスラム系、アフリカ系とこれまたうまい具合にいろんな国の人が横並びでヘアカット台に座っていた。そして、そこに日本人の夫。(実際にどこの国の人なのか聞いていないので、あくまで想像の範囲)


ちなみに理容師はトルコ、イラン、アフリカ系。(こちらも想像の範囲)


担当のイラン人理容師に「前髪の量を減らしたいから少しすいてくれないか?」とお願いしたところ、「確かに、君の髪はなかなかしっかりしているね!俺の髪と同じだなー!」と、自分のゴリゴリのスキンヘッドを指さして言った。夫もそのジョークにのって「本当だ!一緒だね!」と笑顔で返したら、ゲラゲラと大笑いしながら背中をバシッとたたかれたらしい。


ちなみに「今日はボイラーが壊れているからシャンプーはできないんだ」と言われ、今回はカットのみとなった。


肝心の仕上がりはというと、細部まできちんと丁寧にカットされており、夫の希望通りのヘアスタイルになった。ほのかにトルコの香りがする髪型にはなったが、本人は大満足のようだ。家に帰ってきてからも食い気味に「担当の理容師さん、髪の毛切る時のハサミに迷いがなくてさぁ〜」何て、ご機嫌で話してきた。


値段はカットのみで£14と割と良心的。
所要時間は約10分。待ち時間合わせると約20分といったところ。


店内にはイスラム系のポップな感じの曲(どんな曲?)がちょうど良い音量でかかっていて、居心地も良かったようだ。


というのも、これまた以前夫が行ったイギリス人が経営している床屋は、ロックな曲が爆音でかかっていて、理容師との会話が難しかったらしい。


夫は、モサモサした髪の毛がすっきりしたのが余程嬉しかったのか、それとも理容師さんとの会話が楽しめたからなのか、珍しくお土産まで買って帰ってきた。


英語に関しては、少し癖が強くて聞き取りづらいところも多少あったようだけれど。


ちなみにイギリスにはトルコ人が経営する床屋は多いので決して珍しいことではないようだ。


以上、夫が初めてトルコ人が経営する床屋に行ってきたおはなしでした。

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