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30歳、試験勉強と戦う。

医師国家試験をパスしている人は試験勉強なんて得意中の得意って思われるだろうな、と容易に推測できる。もちろん、時間さえ確保できれば試験対策勉強なんて簡単にできる医師は多いだろう。数々の試験を通過している強者なんだから。

『自分の事、棚にあげてませんか?』という読者もいるだろう。はいはい、分かっています。実際は不得意だから他人事のように言うのだ。

自慢だが、大学時代に各科目で再試験になったことは殆どない。国家試験も一発で合格できた。そんな私が今試験勉強で四苦八苦しているのだ。

何でこのような鼻につくようなことを書いたのか。
それは『受験勉強をゲーム感覚でクリアしたとしても、大人の勉強には全く通用しない』ということを強調したかったからだ。

おそらく、私よりも学生時代ペーパーテストで苦労した人は一定数(沢山ではないが)いただろう。その人達が現在、”私よりも学習面で苦労しているか"という問いがあれば、その解答は”NO”であるのは確実だ。
もう少し言い換えると、”苦労しない人もいるだろうし、同じように苦労している人もいるだろう”ということだ。学生以前の成績なんて関係ないのだ
その反面教師として私みたいな人たちがいる。子供のころ、そこそこできているのに、大人になったらパッとしない人、多いのではないだろうか。大人になったら叱咤激励したり、フルサポートしてくれるような人はいない。自発的に勉強をするしかないのだ。勉強できるか、できないか、にかかっている。

私が試験勉強で苦労している原因も明確だ。
『落ちた時のデメリットが短期的に少なく、受かった時のメリットも少ない』
『学問的に魅力を感じていない』
ここまで読んだ方はお気づきだろうか。勉強に苦戦している、というよりも勉強を継続できないのだ。勉強しようと机に座って教科書を開くことすら苦痛に感じることもある(どれだけプレッシャー感じてるんだ)。

特に2番目の内容なんて致命的だ。そもそも試験受ける必要あるのかと言う問いも出てくる。いや、最早ないだろう。やめてしまおう
・・・ただ、スーパー尊敬している仕事の先輩に『試験受けます!』と軽いノリで言ってしまった手前、撤退する際も報告しようと思い『辞めます』と報告した。
その後どうなったかというと、断念を諦めた。先輩の『挑戦しないよりは挑戦した方が良い』という言葉とその後の熱い励ましにより受けることに思い直した。




これが昨日の出来事である。
こんなはずじゃなかったぞ、どうすればいいんだ、と今頭を抱えている。
先輩は1枚も2枚も上手である。簡単にヘラヘラ諦めてしまう人を立て直すのは朝飯前ということをすっかり忘れてしまっていた。そして、何故かその先輩は私に対する評価が私の実力の2倍くらい高く見積もられている。そんな高く評価してくれるのはその先輩だけだ。

試験は5時間と長丁場である。試験対策をしないで机の上でぼーっとするのはキツイ。落ちて、同僚から馬鹿にされるのはゴメンだ(そんな人いないが)。何より、先輩にガッカリされるのが一番嫌だ。しかし、試験までは20日しかない。
手っ取り早く試験勉強する教科書がないか焦って調べて、Amazonでポチる。でも、目次をみると到底終わらない量だ。

『詰んだ』

が正直な感想だ。やけくそになっている。もう間に合わず、どうして良いか分からず、その感情をつらつら書き残しているのが現在である。いわゆる現実逃避というやつだ。去年の今頃と同じ心境だ。そう、去年も違う試験を受けていたのだ。

高校生のころ、大人になってから勉強はいらないと思って勉強を頑張っていた。当時の自分に言いたい。


『勉強は一生必要だから、知識を得ることに喜びを見いだせ』


当時にはもう戻れないので、”今から勉強して一歩でも賢くなってやる”とやけくそ気味に勉強を開始する私なのであった。

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