【131】読書記録『0点主義』前編

一般的に勉強というのは仕事や成功のために仕方なく行われるものというイメージがあります。しかし人生を豊かにするのが勉強なのです。

そう主張するのが荒俣宏さんの著書「0点主義」です。

0点主義とは

「0点主義」というと落ちこぼれみたいな感じがします。学校だと0点というのは落第でしたからね。

しかし、この本の中で0点主義はもっと自由なものとして描かれます。

0点主義=他人と競争しない、充実した幸福を得る、収入も得られる

私の理解では興味あること、好きなことをどんどん学んでいく。これは学校や大学などで強制的にやらされるものではなく、自分がやりたいことであることが多いです。

この自分が熱中できることを探求するのは知的幸福をもたらします。そして熱中して学んでいるうちにそれが収入にもつながるというのです。

※ただしやりたくないこと、面白くないことを面白くする方法も後述されています。なのでどのようなことにも楽しさを見出して学ぶことができるのです。

人生を豊かにする勉強法

この本ではいくつかの勉強のヒントが書かれているのでご紹介しましょう。

①Whyの勉強法

「なぜ?」と深掘りしていく勉強法のことです。

コーヒーは苦いのはなぜか?
空が青いのは何故か?

いつのまにか当たり前と思っていることを、再度見直してみるのは自分の周りの世界を見る眼差しを変える新しい試みです。

こどものころはなんにでも質問してこまらせるような人もいたのではないでしょうか?

こどものころのように好奇心をもって学んでいくのがWhyの勉強法かと思います。

もちろんひとつの疑問を深掘りするのにも「Why」という考え方は有効です。

ビジネス書でも「Why」を3回繰り返せ、みたいな言い分を聞いたことがあります。

②やらなきゃいけないことを面白くする

3月になると確定申告がめんどくさい。勘定科目ってなんだよ。

税金は私たちの生活からきってもきりはなせません。正直面倒くさいです。

毎年いやいややって文句をたれているわけですが、荒俣宏さんはこれを「面白く」することでのる超えたそうです。


税金の歴史を調べたり、各国と日本の比較をすることで税金そのもにの面白さを感じるようになったとか。

わたしも日々の仕事の中でやりたくないこともあったりしますが、このように楽しむ方法を探していくのは参考になるなと思いました。

③水平思考

勉強を面白くする方法として「水平思考」も挙げられます。

勉強というとただただ暗記をするものと思われがちです。例えば世界史で年号と出来事だけを合わせて覚えるとか。

しかし、それではただの暗記作業でつまらない。

そこで「水平思考」です。

1867年といわれたら明治維新、資本論、パリ万博など並行して考える。

このようにして何かのキーワードから水平に展開して覚えていくことで繋がりが生まれ、しっかりと記憶に定着されるのです。

TwitterやTeslaのイーロンマスクも、勉強する際に木の枝派が伸びていくように知識をつけていくとどこかで書いていました。

今まで紹介した三つの方法はすべて「つながりを見つける」技術ともいえるかもしれません。

明日は後編のノート術やメモ術についてまとめます。

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